英国人記者がモンゴル戦“先発11人”を採点 6-0快勝も「力不足を露呈した」選手は?
先制点の南野、3アシストの伊東、両SBの長友と酒井が最高タイ評価
日本代表は10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の第2戦でモンゴルと対戦し、6-0で勝利した。ミャンマー戦(2-0)に続くホーム初陣で、勝ち点3が求められたなか、前半22分のMF南野拓実(ザルツブルク)のゴールを皮切りに前半だけで4ゴールを奪った。後半にも2点を加えた日本は、6-0と快勝を収めて2次予選2連勝を飾っている。
自陣にべた引きし、守備を固める相手に対して勝ち切ることができた日本代表を、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者マイケル・チャーチ氏はどのように見たのか。スタメン出場した11選手を10点満点で採点。最高タイ評価に4選手が並んだ。
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■モンゴル戦の日本代表スタメン11人の採点(10点満点)
【GK】
権田修一(ポルティモネンセ) 5点
対戦相手がハーフウェーラインを越えることがほとんどない試合で、試合への関与としては、観客とほとんど大差ない時間の過ごし方だった。
【DF】
酒井宏樹(マルセイユ) 7点
頻繁に攻撃参加を見せ、右サイドで伊東と絡んだ時に日本は最も危険な姿を見せた。珍しいゴールも決めている(公式記録は遠藤のゴール)。
冨安健洋(ボローニャ) 6点
GK権田やセンターバックでコンビを組んだ吉田と同様、効果的に攻められない相手に対しやることは少ししかなかった。後半には決定的なヘディングを放つものの、クリアされてしまった。
吉田麻也(サウサンプトン) 6点
忘れがちではあるが、キャプテンの吉田が決めたやや幸運なゴールは、力の劣る相手と試合を行なっているという事実を思い知らせるものとなった。サウサンプトンの選手は、ほぼ問題なく試合を過ごした。
長友佑都(ガラタサライ) 7点
10年ぶりのゴールによって、長友にとっては忘れられない試合になった。普段以上に攻め上がっていく回数が多く見られた。モンゴルの選手にとっては、難し過ぎる相手だった。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。