名門マンUから消えた“強烈な個性” 迷走続く現状にOB苦言「違いを生み出せていない」
元守護神のファン・デル・サール氏が古巣の低迷を嘆く 「進歩は見られていない」
マンチェスター・ユナイテッドのOBである元オランダ代表GKエドウィン・ファン・デル・サール氏は、近年古巣から強烈な個性が「消えた」と主張。「もはや違いを生み出せていないと思う」とチームの問題点を指摘している。米スポーツ専門局「ESPN」が報じた。
オレ・グンナー・スールシャール監督が率いるユナイテッドは、プレミアリーグ開幕戦でチェルシーに4-0と快勝したものの、そこからの7試合で1勝3分3敗と全く結果を出すことができず、現在はリーグ12位に低迷。名将アレックス・ファーガソンが率いていた2012-13シーズン、リーグ戦のタイトルを獲得できておらず、現在も復活の糸口をつかむことができていない。
かつてユナイテッドの守護神として活躍し、多くのタイトルをもたらしたファン・デル・サール氏は、現在のチームのロッカールームに明確な問題があることを指摘した。
「もちろん、彼らは監督を数回変更したが、実際の進歩はまだ見られていない。(変化は)彼らが夏に獲得したものだけだ。彼らは確かな欲求と飢えを備えた、若く未熟な選手を獲得した。それは過去6、7年に獲得したようなビッグネームとは違う。私自身、(2005年に)ここに来た時、(元ウェールズ代表FW)ライアン・ギグス、(元イングランド代表MFポール・)スコールズ、(元イングランド代表DFリオ・)ファーディナンド、(元イングランド代表DFギャリー・)ネビル、そして(元アイルランド代表MFロイ・)キーンもいたと思う。常に強烈な個性を持った選手がいたんだ」
加えてファン・デル・サール氏は「そしてここ数年、強烈な個性を持った選手は姿を消し、もはや違いを生み出すことができていないと思う」と厳しいコメントを残している。
クラブOBも心配する現在のユナイテッドの状況。果たしてスールシャール監督は、この悪い流れを変えることができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)