タクトを振った柴崎岳、遠藤航との連携に好感触 「非常にやりやすいパートナー」
「連携の部分は何回かミスもあった」と課題も言及
6-0と大勝したモンゴル代表との一戦で、日本代表は90分間で32本のシュートを放っている。途中出場した選手を含め、公式記録上で唯一、1本もシュートがなかったのが中盤の底でタクトを振り、パスを散らしていたMF柴崎岳(デポルティボ)だ。対照的に、この試合で7番の相棒を務めた遠藤航(シュツットガルト)は、チーム最多タイの4本のシュートを放ち、代表初ゴールも記録した。
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この数字だけを見れば、前もって遠藤に攻撃参加させ、柴崎がカバーをするという関係ができていたようにも見える。だが、遠藤は「攻守の役割分担は決め過ぎずに、周りとの関係でやろうと話していた」と明かした。柴崎も「そのような感じかなと思います」と認めるが、大勝したゲームのなかでもボランチの連携に改善点を見出したという。
「細かいところ、ここでは(具体的に)言いませんが、もう少しルール化というか、2人の連携をオートマティックにするために、2人で話し合うことが必要な部分はあるかなと思います。連携の部分は何回かミスもあったので、そういったところでは改善したい」と振り返った。
今後もW杯2次予選では格下相手の試合が続く。代表チームは、クラブチームのように普段から長い時間一緒に過ごし、連携を深めているわけではない。こうした機会に課題を見つけ、それを解消していくことが、ゆくゆくはチームの大きな成長につながるはずだ。
「航はやっていても、非常にやりやすいパートナー」と好感触を語る柴崎だが、「ボランチの関係性は良くして行けるかなと思います」と続けた。この試合、出場機会のなかったMF橋本拳人(FC東京)ら同じポジション争いをする選手にとっても、この日の柴崎と遠藤のコンビは刺激になったに違いない。
出場した選手たちの連携面を高めつつ、どれだけチーム内の競争を活性化させることができるか。勝ち続けることはもちろん、2次予選でチームの力をどれだけ高められるかが、この先のよりシビアな戦いで、大きな意味を持ってくるはずだ。
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(河合 拓 / Taku Kawai)