「今は代表のなかでも下にいる」 “スピード系1トップ”の浅野が描く生き残りの未来図
永井の動き出しを参考にしつつ、「自分に自信があるものは出していきたい」と意欲
10月のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に臨んでいる森保ジャパンには、絶対的1トップとして君臨してきたFW大迫勇也(ブレーメン)がいない。エース負傷欠場の間にいかにオプションを見出すかが重要なミッションとなる。1年1カ月ぶりに代表復帰を果たしたFW浅野拓磨(パルチザン)は、その可能性が期待される選手の1人だが、「今は代表のなかでも下にいる選手」と自らの現在地を受け止め、“底辺”からの這い上がりを誓った。
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浅野は森保ジャパン初陣となった2018年9月のコスタリカ戦(3-0)に出場後、同10月シリーズ、今年1月のアジアカップと招集されるも故障で辞退。今回エースの大迫不在という状況もあり、永井謙佑(FC東京)、鎌田大地(フランクフルト)とともにFW登録で代表復帰のチャンスを手にした。
10日のW杯予選モンゴル戦は永井が1トップで出場。前半40分に右サイドのMF伊東純也(ヘンク)のクロスに合わせてヘディングシュートで仕留め、自身のW杯予選初ゴールをマークした。同じスピードを武器とする選手として、浅野はベンチから永井のプレーをどう見たのか。
「どちらかと言えば、(僕も)永井さんと同じタイプだとは思うので、動き出しであったり、プレースタイルは似たものがあるかなと。そのなかでも参考にするべきところはたくさんあるし、自分に自信があるものはもっと出していきたい。良いところは盗みながら、自分のプレーも意識して行ければ」
サンフレッチェ広島時代に森保監督の指導を受け、主力として頭角を現すなど愛弟子の1人と言える浅野だが、1年以上のブランクは大きく、強烈なインパクトを残さなければ継続的な招集は厳しい立場だ。本人も「今は代表のなかでも下にいる選手だと思います」と自らの現在地を冷静に受け止める。