日本代表の新機軸!? 橋本拳人が成長実感 「柴崎選手のようなスルーパスは出せませんが…」
柴崎不在時を想定、攻撃面での課題も言及
日本代表は9日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル代表戦に向けて前日練習を行った。9月のミャンマー戦(2-0)では、MF柴崎岳(デポルティボ)と並んで中盤の底で先発出場するなど、森保ジャパンで存在感を示しているMF橋本拳人(FC東京)にとっては、その成長ぶりを示す絶好の機会になりそうだ。
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モンゴルは日本戦で守備を固めてくることが予想される。これまでは空中戦に強いFW大迫勇也(ブレーメン)にボールを入れて攻撃の基準点を前線に作ってきた日本だが、今回は負傷のため大迫が不在。最前線のターゲットマン不在で迎える試合に向けて、橋本は「常に早い判断が必要だと思いますし、縦だけではなくサイドを上手く使っていく。その判断の質は、ボランチに求められるプレーかなと思っています」と語り、自分たちがどうボールを動かせるかがカギと説く。
そのうえで「固められた相手にどう舵を取るかが、ボランチはすごく大事。常に空いているポジションを探し、ゲームの流れを読みながらプレーすることは、自分も少しずつできるようになってきた。それを思い切って出していきたいと思います」とイメージを膨らませる。
今回の日本代表は史上最多となる20人が海外組だが、橋本は少数派の国内組。今回のように海外組が帰国後、中1日で試合を迎える状況は今後も続くだろう。そのなかで、橋本が中盤の軸になっていく可能性もあり得る。現在は、柴崎と2ボランチを組んでいるが、「自分は誰と組んでも、バランスを取りながらやる自信はあります」と胸を張った。
長い予選のなかでは、柴崎の不在も起こり得る。コンタクトの強さやカバーリング能力が高く評価される橋本は、攻撃面でも確かな成長を遂げているが、さらなるレベルアップの必要性を感じているようだ。
「自分は柴崎選手のようなスルーパスはなかなか出せませんが、そこにもチャレンジしていきたいですし、攻撃で一段階上のプレーは意識してやっていきたい。少しずつ前に入れるパス、背後へのパスは意識して出せるようになっていますが、その精度はもっと上げていかないといけないと思っています」
課題を口にしながらも、自身が成長している実感を、言葉の端々に滲ませる橋本。モンゴルを相手にどのような舵取りを見せるかに注目だ。
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(河合 拓 / Taku Kawai)