“永遠のファンタジスタ”がかつての宿敵ミランの低迷を分析 「問題は心理面にある」
デルピエロ氏が嘆いた得点後のワンシーン
本拠地で今季リーグ未勝利のベローナを相手に、引き分けという失態を犯してしまった日本代表FW本田圭佑所属のACミラン。思うように勝ち点を積み上げられない名門に対し、かつてライバルクラブのレジェンドと呼ばれた男が問題点を指摘している。元イタリア代表FWアレッサンドロ・デルピエロ氏が、衛星放送局「スカイ・スポーツ」による試合中継で、スタジオのコメンテーターとして話している。
試合を見届けたデルピエロ氏は「ミランの問題は心理面にある」と切り出した。「多くのチャンスを作ったが、相手のカウンターにも苦しんだ」と試合を総括した元ファンタジスタは、独自の視点で「ミランのチーム内に問題があるのではないか」と指摘した。
それは、後半7分にFWカルロス・バッカが先制点を挙げた場面のことだ。
「バッカがゴールを決めた後に、チームメイトが駆け寄って祝福する姿が見えなかった。これだけプレッシャーがあり忍耐を求められる状況で、それを打ち破った得点なのに、だ」
“鉄の団結”と表現されることもあったユベントスで多くのゴールを決めてきたデルピエロ氏にとって、苦境にあるチームを救うような先制点を決めたストライカーを、チーム全員で祝福しないのは理解しがたい光景に映ったようだ。
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