元Jクラブコーチのモンゴル代表監督、日本戦の“手の内”明かす 「知識に基づいて…」
警戒すべき選手は「ナカジマ、ドウアン、ミナミノ」
日本代表は10日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(埼玉)に臨む。対戦相手のモンゴル代表を率いるミヒャエル・ワイス監督は9日、試合会場で公式会見に出席。2001年~04年に京都パープルサンガ(当時)でコーチを務め、日本人の妻を持つドイツ人指揮官は、日本代表に対しても「深い知識がある」と明言。そのなかで、初対戦となる日本代表の脅威は「ナカジマ、ドウアン、ミナミノ」と“三銃士”を名指しし、戦術としては「保守的に戦う」と宣言した。
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ワイス監督は会見の冒頭で「今回の対戦に関しては特別な思いもあります」と切り出した。日本人の妻を持ち、京都ではコーチを歴任。2002年度には元日本代表MF松井大輔(現横浜FC)らを指導して、天皇杯優勝に貢献した。また高校サッカーの名門・国見高校でも指導経験がある。代表スタッフにも日本人を据えるなど、日本を熟知している。
「私自身、ずいぶん前になるけど、京都サンガで仕事をしていたので、日本に住んでいたこともあります。家族の関係もあるので、日本代表、日本についてはずっとフォローしているし、知人もいる。日本代表については非常に深い知識があると思っています」
そんななか、森保ジャパンの印象を問われると、考える様子も見せず、すらすらと即答。立ち上げ当初から2列目を支えてきた「ナカジマ、ドウアン、ミナミノ」を名指しした。
「今、日本代表はちょうど過渡期にあって変革期にある。若いワクワクするような選手が代表にいます。ナカジマ、ドウアン、ミナミノ……。コパ・アメリカが始まって最近2試合のミャンマー戦、パラグアイ戦もしっかりモニタリングしました」
そして、戦い方もしっかりと徹底。監督が就任した2年半前からW杯2次予選に向けて準備を始めたといい、準備期間が3日だった日本に対して、モンゴルは1週間みっちりと練習を重ねた。指揮官の戦術は細かいところまで行き届いている。
「自分たちのいろいろな知識に基づいて、私たちは攻撃的なリスクを取る試合ではなく、保守的な試合をします。選手たちが明日圧倒されないように、自分たちの持っているベストな能力をしっかりと発揮できるようにしたい。どれだけモンゴルのサッカーが成長しているか見せたい」
守備を固めて、カウンターを狙う戦い方で臨むと宣言した指揮官。日本代表にとっては“未知の敵”モンゴルだが、相手にとって日本は“熟知の敵”のようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)