仏代表、バイエルンの意向無視で遺恨? 負傷欠場のDF強制招集…デシャン監督が説明
仏代表デシャン監督、「疑っているわけではない」と語る一方メディカルチェック要求
フランスサッカー協会(FFF)は、EURO2020予選に向けて、バイエルンに所属するDFリュカ・エルナンデスを招集した。バイエルンは直近の公式戦を欠場していたリュカの招集を拒否する構えを見せたが、フランス代表は強制的に呼ぶ形となった。バイエルンの反応に対してフランス代表のディディエ・デシャン監督は理解を示している。スペイン紙「AS」が報じている。
フランスはEURO2020予選で現在2位となっており、11日には3位のアイスランド代表、14日には首位のトルコ代表と対戦する。膝の負傷により、バイエルンでの直近の公式戦2試合を欠場したリュカについて、クラブは口頭で招集を拒否したものの、FFFはブンデスリーガ王者に対し、パリでメディカルチェックを受けられるように通達したという。
バイエルンのハサン・サイハミジッチSDは、この対応について「苛立っている」と発言。そしてクラブのドクターが、リュカがフランス代表の試合に間に合わないと診断したことを強調した。
この反応を受けてフランス代表のデシャン監督は、「バイエルンの診断を疑っているわけではない」と言いつつも、金曜日の試合に間に合う可能性について言及した。
「私を苛立たせることはない。彼らのことは理解できる。彼らは自分たちの権利に沿っているし、言いたいことを言っている。バイエルンは彼を国際試合による中断期間も手元に置いておきたかったのだろう。そうすれば、その後はプレーさせられるからね。私たちも彼らの診断を疑っているわけではない。だが、私たちは今日試合をするのではない。金曜日に試合をするんだ」
ロシア・ワールドカップを制したフランスにとって、この2連戦がEURO2020出場に向けた大一番であることは間違いない。信頼を寄せる選手だからこそ、招集に踏み切ったはずだが、バイエルンとの深い遺恨となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)