R・カルロス、日韓W杯の衝撃“25m弾丸FK”に再脚光 「キャノン砲」「魔法のチーム」
FIFA公式インスタグラムが日韓W杯の中国戦で決めたFK弾を回顧
世界のサッカー史に輝く「FKキッカー」は数多くいるが、“王国”が生んだ弾丸シューターは長い歴史のなかでも唯一無二と言っていい存在だろう。FIFA公式インスタグラムは、元ブラジル代表DFロベルト・カルロスがワールドカップ(W杯)で決めた一撃を回顧している。
FIFA公式が振り返っているのは、R・カルロスがブラジル代表の一員として参戦した2002年日韓W杯グループリーグ第2戦、中国戦の先制ゴールのシーンだ。前半15分、ゴールやや右寄り約25メートルの地点で直接FKのチャンスを得ると、キッカーとして元ブラジル代表MFリバウド、同MFロナウジーニョ、そしてR・カルロスの3人が準備。もはやこの顔ぶれがボールの前に立つだけで、相手GKにとっては脅威でしかないが、想像を超えた度肝を抜く一撃が決まる。
ロナウジーニョが蹴る気満々といった様子で助走を取った次の瞬間、R・カルロスが独特な小刻みなステップを開始。そして思い切り左足を振り抜くと、常人離れしたパワフルな弾丸シュートが5人の壁の左横をすり抜け一直線にゴール左隅に突き刺さった。ゴールが近づくにつれ、さらに加速していくような一撃に、中国GKも完全に反応が遅れていた。
この衝撃的な高速FK弾の映像が公開されると、コメント欄でファンが反応。「不滅の背番号6、セレソンのキング」「なんてロケットだ」「アメージング」「キャノン砲」「史上最高の左サイドバック」「フリーキックの王様」などその一撃を称賛するものから、「魔法のチーム、ロナウジーニョ、リバウド、ロベルト・カルロス」「最高のブラジル代表メンバー」など、5度目のW杯優勝を果たした当時のセレソンを懐かしむ声も届いていた。
あれから17年の月日が流れた現在のサッカー界を見ても、R・カルロスに匹敵するような“悪魔の左足”を持つ選手は見当たらない。1990年代から2000年代にかけて相手GKを震え上がらせたFKの記憶は、いつまでも色褪せることはなさそうだ。