冨安健洋、右SB→CBへの“再適応”に自信 W杯予選に向けて「頭の切り替えも必要」
今夏に移籍加入したボローニャでは右SBのレギュラーを務める
日本代表は8日、さいたま市内でカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選モンゴル戦(10日/埼玉)とタジキスタン戦(15日/ドゥシャンベ)に向けて練習を行った。今夏、イタリア・セリエAのボローニャに移籍し、右サイドバック(SB)のレギュラーとして活躍するDF冨安健洋は「良い時間を過ごさせてもらっている」と手応えを示し、センターバック(CB)としての出場が見込まれるW杯予選を展望した。
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冨安は今夏、ベルギー1部シント=トロイデンからボローニャに完全移籍。シニシャ・ミハイロビッチ監督が白血病を公表するなど激動のチームにあって、開幕から右SBのレギュラーの座を確固たるものにしている。
ここまで順風満帆に映るセリエA挑戦について問われた冨安は、「良い時間を過ごさせてもらっていると思います」と手応えを語る一方、「まだ、そのまま自信につながっている感覚はないですね。やられるシーンもありますし、チームとして失点が止まっていない」と自身の課題を指摘。“守備の国”として知られるイタリアでの日々に、向上心は尽きないようだ。
また、昨季までとの違いとしては、クラブと代表でのポジションが異なる点が挙げられる。日本代表、そしてシント=トロイデンではCBを務めてきたが、ボローニャでは時に高い位置まで駆け上がって攻撃参加する右SB。同じDFでも役割は大きく変わるだけに“再適応”が求められるが、9月のミャンマー戦(2-0)でも同様の状況で完封勝利に貢献した冨安に、不安はないという。
「ポジションもまったく一緒というわけではないので、頭の切り替えも必要ですけど、CB歴のほうが長いですし、(右SBを務めるボローニャでも)ボールを持った時は3枚(3バック)の右のような感じになる。そこは全然、切り替えはできると思います」
欧州の舞台で経験を積み、イタリア移籍1年目から適応力を見せている冨安の言葉には説得力がある。モンゴル戦、そしてタジキスタン戦でも、“CB冨安”として抜群の安定感を発揮してくれるはずだ。
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(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)