2大会ぶりのW杯出場を目指すフットサル日本代表、東アジア予選のメンバーを発表
アジア王者・名古屋から最多5選手を選出!
日本サッカー協会は8日に記者会見を行い、AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020予選(東地区)に臨むフットサル日本代表メンバー14名を発表した。9月に行われたタイ代表との国際親善試合からは、FP森洸(大分)、FP芝野創太(大分)、FP田村友貴(大阪)、FP堀米将太(北海道)が外れ、FP安藤良平(名古屋)とFP清水和也(エルポソ)が招集されている。
2大会ぶりのフットサルW杯出場を目指すフットサル日本代表の戦いが、いよいよ始まる。3年前、「史上最強」と謳われたフットサル日本代表は、AFCフットサル選手権ウズベキスタン2016の準々決勝でPK戦の末にベトナムに敗れると、5位決定戦でも初戦で敗れ、コロンビアで開催されたフットサルW杯の出場を逃した。
その後、フットサル日本代表の監督には、日本のW杯3大会連続出場を阻んだフットサル・ベトナム代表を率いていたブルーノ・ガルシア監督が就任し、チームの強化をはかってきた。2018年にチャイニーズ・タイペイで開催されたAFCフットサル選手権では、決勝でイランに0-4で敗れたものの、チームは準優勝に輝き、本来のいるべき場所に戻ってきた。
2019年には、2つのポジティブな出来事もあった。AFCフットサルクラブ選手権タイ2019では、名古屋オーシャンズが史上最多となる4度目の優勝を果たし、AFC U-20フットサル選手権イラン2019ではU-20フットサル日本代表が初めてアジアの頂点に立った。この良い流れに、フットサル日本代表も乗らなければならない。
今回の東地区予選で、日本は東地区予選のグループBに入っており、マカオ代表(10月22日)と韓国代表(10月24日)と対戦する。これまでの実績からすれば、日本にとっては格下だ。それでもブルーノ監督は「一般的にはそう見られるかもしれませんが、近年のフットサルではどんなことが起きても不思議ではない」と、警戒心を強める。特に韓国代表との試合については「日本との試合になると、どんなスポーツであっても、彼らの闘争心は脅威になる」と言及した。
そうした各国のレベルアップも踏まえて、クラブレベルでアジア王者に輝いた名古屋から最多5選手を選出するなど、今回の招集メンバーには国際経験を多く積んでいる選手たちが名前を連ねた。
この東地区予選のグループBで首位になれば、W杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権への出場が可能となる。仮に2位になれば、10月26日に予定されている3位決定戦プレーオフに回り、これに勝てばAFCフットサル選手権の出場権を得られる。そして、来年2月から3月にかけてトルクメニスタンで開催されるAFCフットサル選手権で5位以内に入れば、来年9月から10月にリトアニアで行われるフットサルW杯への出場権を獲得できることになる。
会見を前に、JFAの職員も「2大会連続でW杯の出場権を逃すことは許されません」と話したように、同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。来年2月のAFCフットサル選手権に自信を持って臨むためにも、東地区予選はしっかりと2試合で通過することが期待される。
東地区予選に臨むフットサル日本代表メンバーは以下のとおり。
GK
1 関口優志(名古屋)
2 ピレス・イゴール(町田)
FP
3 室田祐希(町田)
4 清水和也(エルポソ)
5 皆本 晃(立川・府中)
6 吉川智貴(名古屋)
7 安藤良平(名古屋)
8 滝田 学(町田)
9 森岡 薫(町田)
10 仁部屋和弘(大分)
11 星 翔太(名古屋)
12 森村孝志(仙台)
13 加藤未渚実(大阪)
14 西谷良介(名古屋)
(河合 拓 / Taku Kawai)