ベイルの移籍願望が再燃か CLベンチ外の“冷遇采配”に現地紙注目「ジダンによって虐待」
開幕前の構想外からプレーで証明するも、CLクラブ・ブルージュ戦のベンチ外に怒り
レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルは今季、チームで再び居場所を見つけたはずだった。故障者続出のなかでスタメンを務め、結果も残してきたが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節クラブ・ブルージュ戦(2-2)で突如ベンチ外。リーグ戦で先発に戻ったとはいえ、ジネディーヌ・ジダン監督の不透明な起用法に怒りを覚え、退団を望んでいるという。スペイン紙「AS」が伝えた。
ベイルは度重なる故障もあり、昨季までのジダン監督政権下では不遇の時を過ごしてきた。今季も開幕前は構想外が伝えられていたとされるが、スペイン代表MFマルコ・アセンシオや新加入のベルギー代表MFエデン・アザールらポジションを争うライバルの負傷により、ここまでレギュラーとして起用されてきた。
しかし、10月1日のCLクラブ・ブルージュ戦はベンチ外。5日のリーガ第8節グラナダ戦(4-2)でスタメンに戻り、前半2分に絶妙なアウトサイドキックで元フランス代表FWカリム・ベンゼマの先制ゴールをアシストしていたが、胸中は穏やかではなかったようだ。
スペイン紙「AS」は「ベイルは夏に退団を望む」と題し、ベイルの“移籍願望”が再び熱を帯びてきていると伝えている。
「ベイルはうんざり。彼はもはやレアル・マドリードでの状況に耐えられない。多くのゲームでプレーすることで、フィットネスが研ぎ澄まされることは知っていた。しかし、彼は突然(CLの)クラブ・ブルージュ戦をスタンドで観ることになった。誰も理由を知らない。彼は疲れを感じていなかった。説明もなく、彼はグラナダ戦でスタメンに戻った。彼は怒りを覚え、混乱している」
記事によれば、国際Aマッチウィーク前の連戦にも問題なく出場できるコンディションだったが、説明もなくベンチ外扱いとなり、ベイルの忍耐も限界に達したという。同紙はベイルの状況について「ジダンによって虐待」と過激な表現も用いている。
グラナダ戦ではアザールにも移籍後初ゴールが生まれるなど、出遅れたライバルたちも調子を上げつつあるなか、ベイルは今後どのような処遇となるのだろうか。