リバプール逸材DFの“魅惑的な股抜き”に英注目 「意地悪くコーナーフラッグを利用」
アーノルドが華麗なテクニックで決定機演出「素晴らしい落ち着きと股抜きスキル披露」
リバプールは現地時間5日、プレミアリーグ第8節レスター戦で2-1と勝利を収めた。後半アディショナルタイムの決勝PKで勝ち点3を手にする劇的な結末となったが、試合中に飛び出したイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドの股抜きを、英メディアは「魅惑的なスキルを引き出した」「意地悪くコーナーフラッグを利用した」と取り上げている。
開幕から7連勝を飾り首位を走るリバプールは、かつて本拠地アンフィールドで指揮を執ったブレンダン・ロジャース監督率いるレスターをホームで迎え撃った。前半40分に高速カウンターからセネガル代表FWサディオ・マネが先制点を奪うも、後半35分に同点弾を許してしまう。
ドロー決着が濃厚と思われた後半アディショナルタイム、マネがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。レスターの選手たちは抗議した結果、主審がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経て映像確認を行ったが、最終的に判定が覆ることはなく、キッカーを務めた元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーがPKをきっちり沈めて土壇場で決勝弾を挙げた。
連勝を「8」に伸ばしたリバプールのなかで、10月7日に21歳の誕生日を迎えた俊英ライトバックが華麗なテクニックを披露した。前半13分、右サイドからスローインを投げ込んだアーノルドは弾き返されたボールを拾うと、詰め寄ってきた相手DFベン・チルウェルの股を抜き、右足で鋭いクロスを供給。ゴール前に走り込んだミルナーが右足で合わせるも、シュートは枠をわずかに逸れていた。
英メディア「GIVE ME SPORT」が「魅惑的なスキルを引き出した」と綴れば、英メディア「CAUGHT OFFSIDE」は「ほとんどないコーナーフラッグのスペースで素晴らしい落ち着きと股抜きスキルを披露」と取り上げている。
また英メディア「Planet Football」は「アーノルドが意地悪くコーナーフラッグを利用した」と見出しを打ち、コーナーフラッグ付近に転がり、コーナーキックに持ち込む素ぶりを見せたアーノルドがチルウェルの油断を誘ったことを指摘している。
東京五輪世代でもあるアーノルドは、世界最高峰の右サイドバックとして評価を高めている真っただ中にある。