ユーベが“イタリア・ダービー”勝利 サッリ監督が“采配失敗”に言及「承知でやったが…」

ユベントスのサッリ監督【写真:Getty Images】
ユベントスのサッリ監督【写真:Getty Images】

ディバラをトップ下に移すもピンチに その後ベンタンクール抜擢で決勝点を呼ぶ

 イタリア・セリエAは現地時間6日に首位決戦の“イタリア・ダービー”となるインテルとユベントスの大一番が行われ、アウェーのユベントスが2-1で勝利した。ユベントスのマウリツィオ・サッリ監督は、後半の交代策が一度は失敗したことを認めつつ、それが決勝ち点につながったことを振り返った。

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 試合は前半4分にユベントスがMFミラレム・ピャニッチの縦パスに抜け出したアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが、相手マークに付かれながらも左足を強烈に振り抜いて電光石火の先制点を奪った。しかし、インテルも前半18分に、クロスに対してユベントスのDFマタイス・デ・リフトが腕を上げてハンドを犯したことで得たPKをFWラウタロ・マルティネスが蹴り込んで同点とした。その1-1のスコアのまま、試合は推移していった。

 そして、サッリ監督が大きく動いたのは後半17分だった。トップ下のMFフェデリコ・ベルナルデスキとMFサミ・ケディラに代えて、MFロドリゴ・ベンタンクールとFWゴンサロ・イグアインを投入。ディバラをトップ下に移し、FWクリスティアーノ・ロナウドを含めた前線のトライアングルで決勝ゴールを奪いに行った。

 サッリ監督はイタリア衛星放送局「スカイ・スポーツ」に対して「その時間帯、試合の流れが我々にあった。だから、その解決策を試した」と話す。しかし、前線のプレスが緩まったことで一気にインテルにボールを保持される時間帯を招いた。サッリ監督は「ディバラが少し疲れていたのは承知でやったが、それで流れが相手に行ってしまった」と、自らの交代策の失敗を認めた。

 その結果、“魅惑のトライアングル”をわずか9分で諦め、ディバラに代えてMFエムレ・ジャンを投入。ベンタンクールをトップ下に移した。すると後半35分、ピャニッチの縦パスをロナウドが落とすと、ベンタンクールのラストパスをイグアインが蹴り込んで決勝ゴール。ある意味でサッリ監督による“ごめんなさい采配”が功を奏した。

 これでユベントスは開幕から続いたインテルの連勝を6でストップさせ、勝ち点1差ながら逆転して首位に立った。大一番の勝負を分けた采配の機微は、サッリ監督のユベントスに微笑んだようだ。

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