「奮闘も虚しく…」 サウサンプトン吉田、決死のクリアも“機械判定”でゴール認定
前半16分、アブラハムのシュートをかき出すもゴールラインテクノロジーで得点認定
プレミアリーグ第8節サウサンプトン対チェルシー戦が現地時間6日に行われた。前半16分、チェルシーFWタミー・アブラハムのシュートを日本代表キャプテンのDF吉田麻也がゴールライン上で決死のクリアを見せたが、ゴールラインテクノロジー(GLT)により得点と判定。試合も1-4で敗れた。
サウサンプトンは本拠地セント・メリーズにチェルシーを迎えた。吉田はセンターバックの一角として先発出場。前節トットナム戦(1-2)に続いて、2試合連続でスタメンに名を連ねた。
試合は前半17分に動く。サウサンプトンは相手陣内に攻め込んでいたものの、イタリア代表MFジョルジーニョのインターセプトを起点に一転してカウンターを浴び、ピンチを迎えた。一本のロングパスが最前線のFWアブラハムに通り、飛び出したGKアンガス・ガンの頭上を抜くシュートを許した。
ここで懸命に守備に戻った吉田は、落ちてきたボールをゴールライン上で外に蹴り出した。このビッグプレーが失点を防いだかに思われ、スタジアムも沸き立ったが、一瞬の間を置いてから主審は笛を吹いた。遠目には判断の難しい際どい場面だが、GLTが得点を見逃すことはなく、チェルシーが先制に成功した。
サウサンプトン公式ツイッターは試合の速報ツイートでチェルシーの先制ゴールの場面について「タミー・アブラハムがロングボールを受け、アンガス・ガンの頭上を抜いた。マヤ・ヨシダ奮闘も虚しく、ボールはラインを越えた」と伝えた。吉田の懸命の守備はあと一歩及ばなかった。
英公共放送「BBC」の試合速報でも「ヨシダがアクロバットなクリアを試みた。彼はそれを成功させる寸前だったが、ボールがわずか先にラインを越えた」と吉田のトライについて言及されている。
その後、チェルシーは同24分にMFメイソン・マウントが、同40分にMFエンゴロ・カンテがそれぞれゴールネットを揺らし、前半だけで3得点をゲット。サウサンプトンも同30分にFWダニー・イングスがゴールを決めたが、試合終了間際に追加点を奪われ、1-4で敗れている。