冴え渡る森保采配! 大抜擢した無名MFが2点演出、浅野もスーパーサブ弾でクラブ初のCWC4強進出
先発、途中交代全てが完璧 身体能力優れるアフリカ勢に技術で対抗
森保采配が冴え渡った。13日のクラブワールドカップ準々決勝のアフリカ代表TPマゼンベ(コンゴ民主共和国)戦で、J1年間王者広島は3-0で圧勝した。スタメンに抜擢したプロ入り2年目の24歳のMF茶島雄介のコーナーキックから2点のリードを奪い、途中出場のFW浅野拓磨が追加点のゴールを決め、3-0の完勝劇となった。
10日のオークランド・シティとの開幕戦で、広島は3人の選手を負傷により交代させていた。そのうち、U−22日本代表MF野津田岳人とMF柴崎晃誠は怪我で大会中の復帰が絶望的となった。MF清水航平もベンチスタートにする状況に追い込まれていた。
そこで、広島の森保一監督はチャンスを与えたのが遅咲きの新鋭、茶島だった。今季のリーグ戦での出場はわずかに3試合、合計120分強の出場時間だったが、このゲームで大仕事をやってのけた。前半44分に右コーナーキックをニアサイドのDF佐々木翔にピタリと合わせてDF塩谷司のゴールを生んだ。さらに後半11分には、同じく右サイドからのコーナーキックをDF千葉和彦の頭に合わせ、追加点をアシストした。前の試合で2シャドーの一角に先発起用したスピードスターのFW浅野拓磨をベンチに温存し、技術ある選手を先発に抜擢した森保采配が光った。
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