広島が世界4強入り! CWC準々決勝でアフリカ王者を3-0で圧倒 J王者の威信見せつける

森保采配冴え渡り、2012年の大会8強敗退の壁を越える

 Jリーグチャンピオン広島が世界のベスト4入りを決めた。13日のクラブワールドカップ準々決勝で、広島はアフリカ代表TPマゼンベ(コンゴ民主共和国)を相手に3-0で勝利。セットプレーとカウンターで得点を奪う広島らしい勝負強いサッカーを見せつけた。

 オークランドシティ(ニュージーランド)との開幕戦から中2日の広島は、その試合の接触プレーでU-22日本代表MF野津田岳人とMF柴崎晃誠が負傷。両者ともに今大会中の復帰は絶望となった。さらに、試合中の接触プレーで負傷交代したMF清水航平もベンチスタートと、野戦病院状態でこの準々決勝に臨んでいた。

 開始直後からマゼンベの猛攻にあった広島はピンチの連続となったが、相手のシュートがわずかに外れる幸運もあり、早い時間帯で先制を許す事態は避けた。徐々に相手との間合いやスピード感に慣れた広島は、5-4-1システムのブロックを作った守備から速いパスワークでカウンターのチャンスを狙う。前半19分、奪ったボールを自陣からドリブルで持ち運んだDF佐々木翔がFW佐藤寿人へラストパス。絶好機を迎えたが、佐藤のシュートは枠外に外れた。

 その後もマゼンベがボールを持って攻撃し、広島は奪った瞬間の相手プレスをかいくぐったところからカウンターという構図のまま試合は進行。安定感が増した守備力で、試合は広島のペースになる。そして前半終了間際の44分に試合が動く。この日スタメンのチャンスをつかんだMF茶島雄介の右コーナーキックに、ニアサイドで佐々木がコースを変え、走り込んだDF塩谷司が右足のつま先で押し込んだ。塩谷の今大会2試合連続ゴールで1-0と先制に成功し、ハーフタイムを迎えた。

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