浦和が“残留争い直接対決”に2-1逆転勝利! 橋岡の決勝ボレー弾でリーグ9戦ぶり白星
中3日の“過密日程”のなか清水に2-1と逆転勝利
浦和レッズがリーグ戦9試合ぶりの勝利で残留争いの直接対決を制した。浦和は6日のJ1第28節で清水エスパルスをホームに迎え撃ち、先制を許したものの2-1で逆転勝利を収めた。
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浦和はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦の広州恒大(中国)戦(2-0)から中3日となったが、スタメンの変更はFWファブリシオのところにFW武藤雄樹が起用されたのみ。一方の清水は通常のリーグ戦の流れでコンディション調整をしてのゲームになった。
立ち上がりから浦和がボール保持率を高める展開の中で、試合は前半19分にセットプレーで動いた。清水はGK大久保択生からのロングボールを起点にコーナーキックを得ると、浦和のクリアでスローインに。そこでDF二見宏志が入れたロングスローのこぼれ球をFWドウグラスが左足で蹴り込み、アウェーの清水が先制に成功した。
浦和は同41分、MF橋岡大樹のスルーパスに武藤が抜け出すと、GK大久保と1対1に。武藤は距離を詰めてくる大久保と入れ違うようなシュートを狙ったが、大久保が足に当ててセーブして決定的なピンチを防いだ。それでも浦和は同アディショナルタイム、右サイドに展開した攻撃から橋岡のクロスにFW興梠慎三が頭で合わせて同点ゴール。前半ラストプレーの一撃で1-1とし、ハーフタイムを迎えた。
後半に入ると清水もボールを持つ時間を増やしたが、両者ともに相手最終ラインを突破できない時間が続く。浦和の大槻毅監督は武藤に代えてFW杉本健勇、清水の篠田善之監督はドウグラスに代えてFWジュニオール・ドゥトラを後半17分の同じタイミングでピッチに送り込んだ。
そして同24分に疑惑のシーンが起こった。浦和がゴール前に攻め込んだ場面で、橋岡が浮き球を処理しようとしたところで、マークについていた清水のDF松原后が右腕でボールを巻き込んで処理。肩より高いボールに腕を出し、さらに視線もボールを追っているプレーだったが、福島孝一郎レフェリーはPKと判定せず。浦和が猛抗議をする顛末となった。
それでも浦和は同30分、セットプレーの2次攻撃でゴール前に進出すると、右サイドにこぼれた浮き球を橋岡が右足で豪快なボレーシュート。これがネットに突き刺さり、2-1と逆転に成功した。清水は残り時間で攻勢に出るも、逆に浦和にカウンターを受けがちな試合展開になりゴール前へ迫れず。そのまま浦和が2-1で勝利し、リーグ戦の未勝利を「8」でストップした。
この結果、浦和と清水は勝ち点35で並んだものの、得失点差により浦和が10位で清水が11位に。残留争いの直接対決で浦和は大きな勝利を挙げ、広州戦と合わせて公式戦2連勝と復活を印象付けて、インターナショナル・マッチウィークの中断に入った。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)