「審判による二つの重大な間違い」 鳥栖の“疑惑のゴール”、海外メディアは“誤審”指摘
鳥栖対FC東京の後半ATに生まれた“疑惑のゴール”が物議
サガン鳥栖は5日、J1リーグ第28節でホームの駅前不動産スタジアムに前節終了時点で首位のFC東京を迎え、終盤の連続ゴールで2-1と劇的な逆転勝利を収めた。16位と残留争いの真っ只中にいるなかで大きな勝ち点3獲得となったが、後半アディショナルタイムに生まれた決勝点のシーンが物議を醸しており、海外メディアも“疑惑のゴール”と伝えている。
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試合は0-0で折り返した後半4分、FC東京のMF三田啓貴が右CKを直接蹴り込み先制。しかし、試合終盤に入るとJ1残留のために負けられない鳥栖が猛反撃を開始する。後半41分、右サイドからのクロスをFW金崎夢生がヘディングで合わせると、相手DFに当たって跳ね返ったところをFW豊田陽平が左足ボレーで押し込み、1-1の同点に追いついた。
そして後半アディショナルタイム5分、問題のシーンが生まれる。鳥栖は敵陣左サイドでFKを獲得。キッカーのFW小野裕二が右足でクロスを送ると、ファーサイドに走り込んだDF高橋秀人がヘディングで折り返す。ボールはゴール前に走り込んだ豊田に当たり、最後はこぼれ球をMF金井貢史が押し込み、劇的な決勝ゴールが生まれた。
しかし、映像で確認すると、高橋秀がヘディングで折り返した時点で豊田も金井もオフサイドポジションにいたように見え、ボールは豊田の腹部付近を直撃した後、伸ばしていた左腕に当たっていた。さらに豊田にボールが当たった時点での金井の位置も、やはりオフサイドポジションだったように見える。
このシーンについて、海外サッカーサイト「BeSoccer」スペイン語版は「審判による二つの重大な間違い」と指摘。「まず(鳥栖の)選手はパスを受けた時点でオフサイドだった。さらに手でゴールへと押し込んでしまった」と、オフサイドとハンドの二つの反則が見逃されていたと伝えている。
主審にとっては目視で判断するのが難しいシーンであり、FC東京の選手たちは副審も含めて猛抗議したものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)未採用の現状では判定が覆ることはなく、試合は鳥栖の2-1勝利で終わった。優勝争いと残留争いに絡む両者の一戦は白熱したバトルが繰り広げられ、終盤まで見応えのあるゲームとなったものの、微妙な判定による幕切れにより後味の悪いものとなってしまった。