ベレーザ長谷川&清水×W杯優勝経験者エジミウソン “勝者のメンタリティー”の継承

エジミウソンが説くプロのあるべき姿とは【写真:高橋学】
エジミウソンが説くプロのあるべき姿とは【写真:高橋学】

エジミウソンが説くプロのあるべき姿は「常に高い目標を追い求め、日々を積み重ねる」

――日本ではまだ女子のプロ契約選手は決して多くありません。エジミウソンさんが考える女子サッカー選手のプロフェッショナルの在り方を訊かせてください。

エジミウソン「アマチュアとプロ、カテゴリーが明確に分かれると当然取り巻く環境も違い、選手の意識も大きく変わってきます。その分注目もされるわけで、自分の言動にも責任を持たないといけません。プロとはなんなのか、私の経験を基に一つのメッセージとして伝えさせて頂くと、やはりプロは常に高い目標を追い求めていかないといけない。それを達成するために、日々の練習の向き合い方、もっと言えば生活の自己管理、すべてがプロ意識にリンクしてきます。目標に対する積み重ねが大切だと思います」

――長谷川選手、清水選手は今年5月にプロ契約を結びましたが、これまでの自身の意識と、エジミウソンさんの言葉にリンクするところはありましたか?

長谷川「ブラジルのほうがプレッシャーや国民からの期待が大きいと思うので、そういう意味では日本よりもプロ意識は高いのかなというイメージがありました。エジミウソンさんの言葉を参考に、自分ももっと高みを目指していかないといけないと思います」

清水「プロ契約をさせて頂いて、サッカーに打ち込める時間がすごく増えました。その時間をもっと活用できるようにやっていきたいです」

エジミウソン「ぜひお2人には、高い目標や夢をプロの間持ち続けてほしいです。ブラジルの例で言えば、プロになる選手はたくさんいます。ただ、消えていってしまう選手も少なくありません。その差は何か。より明確な目標を持つことによって、次のステップが言動として決まります。そういう部分を、プロとして持ち続けることが重要だと思います」

――ブラジルの男子選手は、小さい頃からストリートで技を培うイメージがあります。一方で、女子のサッカー事情はどのようなものでしょうか?

エジミウソン「ブラジル女子の現状は、二つに分かれています。国土が広いので、地方の子どもたちは男子に交じってストリートサッカーから始まり、なおかつフットサルの環境でプレーしていることが多いです。それ以外、特に都市部の子どもに関しては、スポーツクラブで行われているサッカースクールで、男子とともにプレーするのがほとんどだと思います。タレント性のあるブラジルらしい選手はどこから生まれるかと言うと、田舎のストリートサッカー、フットサルを集中してやってきた女の子たちが今の代表のベースになっていますね」

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