フランクフルト、ファン暴走で処分か ELで“椅子”投げる暴挙…アウェー観戦禁止の可能性
グループステージ第2節ギマラエス戦の試合前に挑発行為からヒートアップ
元日本代表MF長谷部誠と日本代表MF鎌田大地の所属するドイツ1部フランクフルトのファンが起こした騒動が、厳しい処分に発展する可能性があるようだ。ドイツ放送局「SPORT1」が「フランクフルトファンが出入り禁止の危機」と見出しを打って報じている。
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騒動の舞台となったのは、現地時間3日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第2節ギマラエス戦(1-0)だ。キックオフ前、両チームのファンがヒートアップし、互いに挑発行為を開始。なんと“椅子”を投げるという暴挙に発展し、最終的には警察がフランクフルトのサポーターエリアを封鎖して事態は収束した。
「SPORT1」によると、UEFA(欧州サッカー連盟)からの制裁が下る可能性は非常に高いという。フランクフルトにはアウェーでの観戦禁止が宣告されることも現実的なようだ。欧州サッカーシーンでのファン同士の衝突はたびたび見られるが、フランクフルトの場合は昨年10月にもELの舞台で問題を起こしており、現在は当時の処分の執行猶予期間中という事情もある。
さらに、今季のELに限っても、フランクフルトのファンがネガティブなニュースを提供してしまうのは初めてではない。プレーオフのストラスブール戦(2戦合計3-1)では火器の使用騒動を起こしており、処分に影響を及ぼす可能性も少なくないだろう。ドイツメディア「Der SPORTBUZZER」によると、フランクフルトのブルーノ・ヒュブナーSD(スポーツ・ディレクター)は「そのシーンを見ていないが、もし本当のことならば(処分が)あるべきだろう」と語っているという。
同メディアは「アウェー観戦禁止の処分になれば、特にチームに大きな影響が出るのではないか。なぜなら、昨季のフランクフルトはファンによる大きな声援を力に替え、(ベスト4進出という)成功を収めたのだから」と指摘。アウェーでも活力を与える大迫力のファンが“欠場”すれば、その影響は大きいと見られている。
処分内容は数日中に発表される見込みとのこと。フランクフルトの次のELアウェーゲームは現地時間11月7日のグループステージ第4節スタンダール・リエージュ戦。どのような環境でゲームが行われることになるのだろうか。