“リトル・モーツァルト”が39歳の誕生日 絶妙アウトサイド弾&ダブルタッチに再脚光
天才ロシツキーの「テクニカルかつ創造性あふれるプレー」をブンデス公式が公開
かつてドルトムントやアーセナルなどで活躍した元チェコ代表MFトーマス・ロシツキーが、10月4日に39歳の誕生日を迎えた。芸術的なテクニックから天才音楽家の名にちなんで“リトル・モーツァルト”の愛称で親しまれたが、ブンデスリーガやEURO(欧州選手権)公式ツイッターがスーパープレー集とともに、レジェンドのアニバーサリーを祝福している。
母国チェコのスパルタ・プラハでプロデビューしたロシツキーは、その後ドイツ1部ドルトムントで6年間、イングランド1部アーセナルで10年間プレー。2016年にスパルタ・プラハに戻ったが、アキレス腱の手術を受けるなど怪我に苦しみ、17年12月に惜しまれながらも引退した。
華麗なボールタッチと攻撃センスから“リトル・モーツァルト”の愛称で親しまれた男は4日、現役引退後2度目の誕生日を迎えた。
ブンデスリーガ公式ツイッター日本語版は、「本日10月4日は2000年代に#ドルトムントで活躍した#トマーシュ・ロシツキーの39歳の誕生日です」と祝福。「テクニカルかつ創造性あふれるプレーで日本のファンにも愛された“リトル・モーツァルト”のプレーを振り返りましょう」と続け、ドルトムント時代の2003-04シーズンのヴォルフスブルク戦で飛び出した芸術的決勝ゴールの動画を公開している。
ペナルティーアーク付近でボールを受けると、左側からチャージに来た相手に対して足裏でボールを引いて切り返し。右足アウトサイドでコンパクトに振り抜いたシュートは、左ポストに当たってゴールに吸い込まれた。
また、EURO2020公式ツイッターも、過去の大会でチェコのキャプテンを務めたロシツキーが、スペイン戦でMFダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)を鮮やかなダブルタッチでかわし、続けてMFセルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)をノールックパスで欺く様子が収められている。
もし怪我さえなかったら――。ロシツキーの圧巻テクニックは今も人々の心にしっかりと刻まれている。