イニエスタ、現役引退のマルキージオへ2ショットで“惜別” 「君のプレーを見ることが…」
2015年CL決勝の大舞台でも対戦
今夏のJリーグ入りも噂された元イタリア代表MFクラウディオ・マルキージオが3日、現役引退を発表した。多くの思い出が詰まったユベントスの本拠地アリアンツ・スタジアムで会見を実施。これを受け、バルセロナのレジェンドでJ1ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、しのぎを削った“戦友”へ公式インスタグラムを通してメッセージを送った。
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マルキージオはユベントスの下部組織からトップ昇格し、途中エンポリへ1シーズンの期限付き移籍をした以外、2006年から18年までのうち12年にわたってユベントスでプレー。アントニオ・コンテ監督が築き上げた黄金時代には、センターハーフの一角として絶対的なレギュラーの地位を築いた。しかし、16年4月に左膝靭帯断裂の重傷を負い、18年6月退団。その後、ロシアのゼニトでプレーしたが、今夏退団してフリーになっていた。
ワールドカップ(W杯)に出場するなど、代表としてもトップレベルで切磋琢磨してきたイニエスタとマルキージオ。2014-15シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝の舞台では、互いに先発で頂点を懸けて戦った。試合は3-1でバルサに軍配が上がったが、かつての友の現役引退をイニエスタも惜しんでいるようだ。
写真は15年のCL決勝でのマッチアップしたシーンと思われる一枚。イニエスタは思い入れあるショットに「君のプレーを見ることが楽しかったし、対戦することも楽しかった。今日のサッカーは少し足りないものがある。本当にありがとう」と、言葉を添え、仲間の引退を惜しんだ。これにマルキージオ本人も反応し、「あなたに会えて、あなたに挑戦することができて光栄だったよ。私にとって毎日の憧れで手本だった」と、“アイドル”からのメッセージに感謝していた。
ユニフォームを脱ぐ決断を下したユベントスの英雄。熱き戦いを繰り広げてきたイニエスタはその決意に対して背中を押し、遠く離れた日本から第二の人生に向け、温かいエールを送ったようだ。