甦った“韋駄天FW”宮市亮、“充実の5年目”にドイツ紙も熱視線 「自信に満ちている」

かつての姿を取り戻しつつある宮市【写真:Getty Images】
かつての姿を取り戻しつつある宮市【写真:Getty Images】

今季は公式戦全9試合フル出場 前節は2部今季最高スピード、今節はアシストを記録

 ドイツ2部ザンクト・パウリのFW宮市亮は、現地時間9月29日のリーグ第8節ザントハウゼン戦(2-0)で今季2アシスト目をマーク。今季公式戦は全9試合フル出場、前節では今季2部最高の時速35.17km/hを記録するなどかつての姿を取り戻しつつある。宮市本人も「これだけ速く走れることを嬉しく思う」と充実感を滲ませている。ドイツ地元紙「Hamburger Abendblatt」が伝えた。

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 宮市はザンクト・パウリ5年目の今季、リーグ開幕から8戦連続でスタメン出場。今季序盤戦では右サイドバックに入ったが、本来のサイドハーフに入ると見せ場を作る。

 前半8分にドイツ人MFフィン・オレ・ベッカーのゴールで先制したザンクト・パウリは、前半終了間際に攻勢をかける。右サイドの宮市がダイアゴナルに走り出し、ワンツーのパスを受けるとゴールライン際をえぐって中央へ折り返す。スウェーデン人FWビクトル・ギョケレスが飛び込んで、ゴール左隅に流し込んだ。

 前節のオスナブリュック戦(1-1)で豪快な今季初ゴールを決めていた宮市は、これで今季リーグ戦2アシスト目。ドイツ地元紙「Hamburger Abendblatt」は「宮市の特徴である優しい笑顔は、自然で、いつも以上に心の底から湧き出ているように思えた。宮市は自信に満ちている」と日本人アタッカーの充実ぶりを伝えている。

 また、同紙によれば宮市は「(ヨス・ルフカイ)監督は初日に、2年以内にトップリーグに行きたいと言っていた。僕もこのチームとともにブンデスリーガに上がりたい」と1部昇格に熱い思いを口にしたという。宮市はこれまで、ザンクト・パウリ移籍後に両膝の前十字靱帯を断裂。2018年5月にも右膝を負傷して長期離脱が懸念されていたが、再建した靭帯周辺の炎症だけで済み、3度目の前十字靱帯断裂は回避していた。

 記事では、「宮市のゲームにおけるキーファクターは常にスピードだ。彼はオスナブリュック戦で今季2部最速の時速35.17km/hのスプリントを記録した」と武器の快足が復活したことに言及。これに対し、宮市も「2度の前十字靭帯断裂と、3度目も覚悟していたなかで、これだけ速く走れることを嬉しく思う」と語ったという。

 これまで度重なる怪我に泣かされてきた宮市だが、過去の自分を超えるパフォーマンスを発揮していると言っても過言ではないだろう。

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