苦境のデポルティボ、柴崎岳の「ベストな状態」の必要性を現地紙強調 「輝きを放てていない」
今夏加入してレギュラーとしてプレーも、チームは20位に沈む不調
日本代表MF柴崎岳の所属するスペイン2部デポルティボ・ラ・コルーニャは、今季ここまで8試合を終えて1勝4分3敗の20位と厳しいシーズンを送っている。スペイン紙「エル・エスパニョール」は柴崎が本領を発揮できていないことを指摘し、「ベストの状態を必要としている」と奮起を促した。
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柴崎は今夏、スペイン1部ヘタフェからデポルティボに移籍。開幕からスタメンの座を確保し、日本代表に招集されて欠場した第4節アルバセテ戦(0-1)以外はすべて先発出場中だ。一方でチームは結果を出せずに苦しんでおり、直近のミランデス戦(1-1)では柴崎にも厳しい評価を下されている。
そんななか、「エル・エスパニョール」は「ガクは今のデポルティボで輝きを放てていない」と見出しを打ち、柴崎とチームの現況をレポート。「日本人は補強の目玉として加入したが、ここまでベストなパフォーマンスを見せられていない」と切り出し、次のように今季の出来を評している。
「柴崎は今夏、新たなブランキアズル(白と青=デポルティボの愛称)を作る選手として加入した。日本人はフアン・アントニオ・アンケラ監督のチームの根幹を成す選手としてプレーしてきたが、オビエドとの開幕戦以降はベストパフォーマンスから遠く、最近では最初の交代選手となることもある」
また、先日の記者会見での発言にも触れ、「彼自身も、数日前の会見で自分のパフォーマンスに満足していないことを明かしている」としたうえで、日本代表活動の影響にも言及。9月は国際親善試合パラグアイ戦(2-0)、カタール・ワールドカップ(W杯)2次予選ミャンマー戦(2-0)の2試合に出場し、チームでは第4節アルバセテ戦を欠場しており、「チームを離れていたこともチームとの融合を遅らせた」と分析している。
記事では厳しい見方をされているものの、それも柴崎の活躍が昇格という目標のために不可欠だからこそ。「チームは柴崎が3年前、テネリフェの一員として見せたようなベストの状態を必要としている」と期待も懸けられている。10月の国際Aマッチウィークでもデポルティボからの離脱が予想される柴崎だが、まずは現地時間3日に行われるジローナ戦で存在感を示し、現地の意見をポジティブに塗り替えたいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)