長谷部と激突のフランクフルト守護神、肩の手術で長期離脱 リーグ前半戦を欠場へ
ドイツメディアは「ピッチ内外でのリーダー」と、離脱の影響を指摘
ドイツ1部フランクフルトは、現地時間9月27日のブンデスリーガ第6節ウニオン・ベルリン戦で2-1と勝利した。MF長谷部誠、MF鎌田大地の両日本人選手が先発したなか、試合終了間際に長谷部とドイツ代表GKケビン・トラップが交錯。ピッチに打ち付けられた長谷部は脳震とうを起こしたと診断されたなか、トラップは肩の負傷で長期離脱となることが発表されている。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
ウニオン・ベルリン戦のフランクフルトは、2-1とリードしたまま終盤を迎えた。ホームのウニオン・ベルリンに押し込まれるなか、なんとか相手の猛攻をしのいで2-1と勝利したが、タイムアップ直前にチームをアクシデントが襲った。
後半アディショナルタイム、パワープレーに転じたウニオン・ベルリンが左サイドから前線へロングフィード。長谷部は上空のボールを視界に捉えながら背走して落下に入ったが、死角から猛ダッシュで飛び出してきた守護神トラップと交錯。ウニオン・ベルリンのスウェーデン代表FWセバスティアン・アンデションを含めた3人がもつれる格好となった。
バランスを崩して肩から落下したトラップはすぐさま立ち上がったが、頭部に衝撃を受けた長谷部はペナルティーエリア内で顔面を押さえて倒れたまま立ち上がれず。その後15秒ほどプレーが続行されたのち、試合はタイムアップを迎えたが、それでも長谷部はピッチに倒れ込んだままだった。試合後、長谷部は脳震とうと診断されたことが発表され、約1週間の離脱と見られている。
一方で、トラップは意識に問題こそなかったものの、深刻な負傷となってしまったようだ。フランクフルトの公式サイトは現地時間1日、左肩の負傷でトラップが離脱することを発表。手術が必要な状態と診断され、残りのリーグ前半戦を欠場するという。
フランクフルトのブルーノ・ヒュブナーSD(スポーツ・ディレクター)は公式サイトを通じ、「残念ながら、ケビンと私たちにとって悪いニュースだ。彼の回復を願っているし、ベストな状態で戻ってきてくれると信じている」とコメント。ドイツラジオ局「Hessenschau」は「トラップはピッチ内外でのリーダーであり、その離脱が重くのしかかるもう一つの理由だ」と指摘しており、プレー以外での影響にも言及している。
長谷部とともに守備の要として活躍する守護神の離脱は、間違いなく痛手となる。フランクフルトはこの苦境を乗り越えることができるだろうか。