補強解禁が迫るバルサ 第一弾としてスペイン代表FWを狙うも交渉失敗

バレンシアの監督交代も影響し、ネグレドは残留を決意

 バルセロナは来年1月の移籍市場で、FIFAの補強禁止処分が解除となるが、補強第一弾に失敗したことが明らかになった。スペイン地元紙「スポルト」が報じている。

 バルサが補強第一号として動いていたのは、バレンシアのスペイン代表FWアルバロ・ネグレド。今季途中に退任となったヌーノ・エスプリト・サント前監督から冷遇され、移籍金ゼロで獲得が可能というお得な物件だった。

 だが、ガリー・ネビル新監督の就任で事態は変わったという。起用法の改善が見込まれる上に、バルセロナにはメッシ、ネイマール、スアレスという強力な3トップが存在するため、移籍しても出場機会は限定される。今季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)にバレンシアの一員として出場しているため、来年2月から始まるCL決勝トーナメントで起用することもできない。

 ネグレドはバルセロナの強化担当者ロベルト・フェルナンデス氏と会談を持ったが、バレンシア残留を決意。来夏にフランスで行われる欧州選手権のスペイン代表メンバーへの選出を目指し、バレンシアで全力を注ぐ方針だという。

 バルサは今夏の移籍市場でアトレチコ・マドリードから獲得しているトルコ代表MFアルダ・トゥラン、セビージャから獲得しているMFアレイクス・ビダルを来年1月から登録可能になるが、2年連続三冠達成に向けて、ネグレドに代わる新たな補強に動くことになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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