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両足PKのヘンクMF、シント=トロイデンサポーターの暴動に苦言 「あってはならない」
ハジはPKで2点を挙げるなど3点リードを奪うも、暴動による試合中断で不本意な結果に
現地時間28日に行われたベルギー1部ジュピラーリーグ第9節のシント=トロイデン対ヘンクのダービーマッチは、試合中断のアクシデントに見舞われるなど不穏な空気のなか、3-3で両者勝ち点を分け合う結果となった。この試合の主役は左右両足PKを決めたルーマニア代表MFヤニス・ハジだったが、「フットボールであってはならない」とサポーターの暴動による試合中断と不本意な試合結果を嘆いた。オランダメディア「Voetbalkrant」がコメントを報じている。
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この試合は両チームともに日本人選手が所属していることもあって、日本のサッカーファンの注目を集めた。シント=トロイデンのGKシュミット・ダニエルとヘンクのMF伊東純也はスタメンフル出場。ベンチスタートだったシント=トロイデンのFW鈴木優磨とMF伊藤達哉はともに後半途中出場で、4人が同時にピッチに立った。
優位に試合を進めていたのはアウェーのヘンクで、後半15分までに3-0と大きくリードした。しかし、3点目が決まった後にシント=トロイデンのサポーターがピッチに物を投げ入れる暴挙に出たため、審判は試合を中断させ、選手たちも一度ロッカールームに引き上げた。
約15分間の中断を挟んで試合が再開すると、試合展開は一変。伊藤のFKからのゴールなど終盤の約30分間で3得点を奪うなど、シント=トロイデンが引き分けに持ち込んだ。
この試合で強烈なインパクトを放っていたのがヘンクのMFハジだ。かつてルーマニア代表として大活躍した英雄ゲオルゲ・ハジ氏の息子である20歳は前半15分の先制点をアシストしただけでなく、後半3分と同15分に2本のPKを決めるなど大車輪の活躍を見せた。PKでは1本目を右足、2本目を左足で成功させるなど異彩を放ったが、試合を襲ったアクシデントとその後の結果には不満を隠しきれない様子だ。
「とても残念な結果だ。僕らは最初の1時間、素晴らしいプレーしていた。監督のプラン通りだったし、ポジティブなエネルギーがあった。しかしその後、審判が試合を中断しなければならなかった」
ハジは「言葉がない」と相手サポーターの暴動による中断に不満を露わにしている。「何も持ち帰ることができなかったので、ゴールを喜ぶことはできない。このようなことはフットボールではあってはならない」と最後まで納得できない様子だった。