久保建英、“初アシスト”が導いた大一番での初先発 現地で痛感したロジカルな現実

アトレチコ戦でスペイン上陸後初となる先発出場を飾った久保【写真:Getty Images】
アトレチコ戦でスペイン上陸後初となる先発出場を飾った久保【写真:Getty Images】

【現地発】久保の初アシストが手繰り寄せた先発出場 「今日の先発は実現しなかったはずだ」

 日本代表MF久保建英は現地時間25日、「DAZN」が放送するリーガ・エスパニョーラ第6節のアトレチコ・マドリード戦(0-2)でスペイン上陸後初となる先発出場を飾った。試合には敗れたものの、フル出場も果たし、久保は大きな一歩を踏み出している。現地で取材して感じたのは、この先発出場は極めてロジカルな選択だったということだ。

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 アウェーで行われた第5節のヘタフェ戦(2-4)、ベンチスタートだった久保はMFサルバ・セビルの負傷により、前半12分に緊急投入された。これまでと同様、右サイドに配置されたが、なかなかボールに絡むことのできない時間帯が続く。隣に座っていたヘタフェサポーターからは「おい、タケは完全に試合から消えてしまっているじゃないか」と辛辣な指摘を受ける始末だった。

 しかし、後半25分にカットインからクロスを供給し、FWアンテ・ブディミルのゴールをお膳立てするアシストを記録すると、そこから分かりやすいほどに久保へとパスが回ってくるようになった。それだけでなく、チームメートたちから久保に意思疎通を図る場面が増加。ヘタフェ相手に完敗を喫したものの、久保にとってこの日の移籍後初アシストは重要な意味を持つことになった。

 幸いにもセビルの負傷は大事に至らず、次節のアトレチコ戦に向けた練習では全メニューを消化することができていた。それもあり、地元記者の中では久保の先発予想がきっぱりと分かれた。「セビルが先発で起用できそうなのでベンチだろう」とスペインラジオ局「カデナ・コーペ」のルイス・アンヘル・トリベス記者が見解を示した一方、「結果を出したことで、先発の可能性は高いのではないか」とスペイン地元紙「ウルティマ・オラ」のカルロス・ロマン氏は推測していた。

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