現地民も「タケに感謝したい」 “久保フィーバー”がマジョルカ島にもたらしているもの
【現地発】タクシーの運転手も久保の影響力を実感 「こんなに日本人が溢れることはなかった」
「お目当てはタケかい?」
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マジョルカの本拠地イベロスター・エスタディに向かう際、乗り込んだタクシーで運転手にそう話し掛けられた。「乗せた日本人は、君が今日で3人目だよ」と笑顔を見せ、互いに片言の英語ながら、マジョルカ島にやってきた18歳の日本人選手について語り始めた。
マジョルカは現地時間25日、「DAZN」が放送するリーガ・エスパニョーラ第6節でアトレチコ・マドリードと対戦し、ホームで0-2と敗れた。日本代表MF久保建英はスペイン上陸後初となる先発出場を飾った。試合前日はホームスタジアムで練習を行うため、中心街のパルマ駅からタクシーに乗り込んだ。
運転手のラファエルさんは、久保が加入した後のマジョルカ島に生じている変化を実感しているという。「この島に、こんなに日本人が溢れることはこれまでなかった。タケのインパクトだ。ドライバーを始めてから、今が一番日本人を乗せているよ」と、驚きを隠し切れない様子だった。
「タケのユニフォームは着ないのかい? タクシーに乗ってくる日本人のほとんどが、26番を着ているよ。僕はあまりサッカーに詳しくないのだけれど、ここにスターがやってきたということは、仕事をしているだけでわかる。タケという名前も自然と覚えたよ」
日本人が久保目的に現地を訪れていることに対しては「ポジティブな要素しかないだろう。マジョルカ島の経済も活性化する。僕の行きつけのレストランでも日本人を多く見かけるようになった。運転手としても、タケに感謝したい」と、“久保フィーバー”の恩恵はスタジアムにとどまらないことを強調していた。
タクシーを降りる際、「たくさん話の相手をしてくれてありがとう。一緒に写真を撮ってくれるかい?」と記念撮影し、「タケの活躍を祈っているよ! 試合のことはよく分からないけれど(笑)」と固い握手を交わした。
久保はこれからマジョルカで主力の座を勝ち取っていく立場であり、チームも連敗から抜け出せずに降格圏に迫る苦しい戦いが続いている。18歳の新星を救世主に位置づけるのは時期尚早だろう。それでも、少なからずピッチ外では、すでにマジョルカ島へ多くのものをもたらしているのは確かなようだ。