英2部ダービー、親睦会が一転して悪夢に… 飲酒運転で2選手逮捕、主将は今季絶望の負傷
今季8試合を終えて18位と苦戦するなか、開催された親睦会後に事件が発生
イングランド・チャンピオンシップ(2部相当)のダービーは、昨季のプレミアリーグ昇格プレーオフ決勝でアストン・ビラに1-2破れ、惜しくもトップリーグ復帰はならなかった。今季はリベンジのシーズンとなるはずだったが、飲酒運転によって2選手が逮捕され、主将が今季絶望の怪我を負うという、危機的状況に陥っている。
今冬の移籍市場がオープンするタイミングで、元イングランド代表FWルーニーが選手兼コーチとして加入することが決定しているダービー。ただ、昨季はフランク・ランパード監督(現チェルシー)に率いられてリーグ6位でフィニッシュし、昇格プレーオフでも決勝まで進出したものの、今季は8試合を終えて1勝5分2敗の18位と苦しんでいた。
なかなか調子が上がり切らないなか、チームは現地時間24日に親睦会を開催した。フィリップ・コクー監督によると当初はフットゴルフを予定していたが、悪天候の影響でボウリング大会を実施。ボウリングの終了後、士気を高めるために夕食会に向かったという。
夕食会はつつがなく終了したが、その後に問題が発生した。英公共放送「BBC」は、MFトム・ローレンスとFWメイソン・ベネットが交通事故を起こし、酒気帯び運転での逮捕を報じている。
この一件についてダービーは「厳格な内部調査を行う」と発表しているが、“アクシデント”はこれだけにとどまらなかった。チームの主将を務めるDFリチャード・キーオが、詳細は不明なものの「アルコールに関する事故」で膝に重度の怪我を負い、今季絶望となることも発表されたのだ。コクー監督は会見で次のように語っている。
「大半の選手は20時頃帰路に着いたが、数選手のグループはバーに残り続けた。酒気帯び運転が起き、主将を残りのシーズン失うことになった。最終的にはチーム全体にとって悪いニュースになった」
なお、キーオの離脱に伴い、主将の座は元イングランド代表MFトム・ハドルストーンに移譲されている。チームの奮起を促すはずのイベントが、最悪の事態に発展してしまったダービー。ここから立て直し、もう一度プレミアリーグ昇格に向けて歩む始めることができるだろうか。