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C・ロナウドも認めるポルトガル“魔術師”、華麗な必殺技に再注目 「アウトサイド弾の王様」
36歳の誕生日を迎えたクアレスマ、“トリベラ”による伝説のゴールを回顧
世界最高峰の舞台で輝きを放つ多士済々のアタッカーには、サイドからのカットインや得意の角度、強烈なミドルシュートなど、それぞれの十八番と呼べるゴールの形がある。ポルトガル代表で長く活躍するFWリカルド・クアレスマ(カスムパシャSK)も、その代表格と言える1人だ。26日に36歳の誕生日を迎えたなか、ポルトガル代表などが公式SNSで“必殺技”によって生まれた一撃を回顧している。
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クアレスマと言えば、同胞のFWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)も認める天才で、“魔術師”の異名を取る技巧派アタッカー。2003年から04年まで在籍したバルセロナでは思うような成績を残せなかったが、その後はポルトやベジクタシュで長く活躍。昨季は日本代表MF香川真司とも共闘し、今夏カスムパシャに移籍した。
そんな名手の十八番と呼べるのが、“トリベラ”(アウトフロントキックの呼称)による芸術的なシュートだ。
今も語り継がれる伝説の一撃が、2007年3月24日に行われた欧州選手権(EURO)予選の本拠地ベルギー戦で生まれたA代表初ゴールだ。背番号27を付けたクアレスマは、敵陣ペナルティーエリア外の右サイドでロナウドからのパスを受けると、右足バックヒールで中央に切り返しマーカーをかわす。そして次の瞬間、右足のアウトフロントでボールを捉えると、緩やかなカーブがかかった美しい弾道が相手GKの頭上を越えファーサイドに突き刺さった。
この一撃を英サッカー専門サイト「Dugout」は、公式ツイッターで動画とともに「アウトサイド弾の王様、誕生日おめでとう」と綴り動画を公開。ポルトガル代表公式インスタグラムもこの動画を投稿して誕生日を祝うと、コメント欄には「偉大なクアレスマ」「世界で最も偉大な選手はメッシやロナウドだけではない!」「魔法」「アメージング」などファンからの反響を呼んでいた。
そしてクアレスマは昨夏、自身初の大舞台となったロシア・ワールドカップ(W杯)でも“トリベラ”を成功させている。グループリーグ最終戦のイラン戦(1-1)、前半終了間際に右サイドでボールを受けるとカットインから右足を振り抜き、あのベルギー戦を彷彿とさせる一撃でW杯初ゴールを奪ってみせた。
“スーパーサブ”として短時間でも結果を残すポルトガルの魔術師は、これからも観衆を魅了する技を見せてくれそうだ。