マンU指揮官、21歳DFゲームキャプテン抜擢の理由を説明 「信頼を伝える手段」
トゥアンゼベをリーグ杯3回戦でゲームキャプテンに起用「良くやってくれた」
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間25日に行われたリーグカップ3回戦で、イングランド3部ロッチデールAFCと対戦し、PK戦の末に辛くも勝ち上がった。格下相手の苦戦はもちろん、ゲーム主将を務めたのが21歳のイングランド人DFアクセル・トゥアンゼベだったことも、ファンにとっては驚きだった。チームを率いるオレ・グンナー・スールシャール監督は、主軸のフランス代表MFポール・ポグバらではなく、若手にキャプテンマークを預けた理由を明かしている。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
スールシャール監督は、若いトゥアンゼベにユナイテッドのキャプテンを務める経験を積ませたかったという。足首の負傷から復帰したポグバに腕章を巻かせなかったことで、フランス代表MFを信頼していないのではないかという憶測が流れたが、指揮官はトゥアンゼベが与えられるべくしてチャンスを与えられたと語った。
「アクセルは生まれながらのキャプテンであり、リーダーだ。なぜ若手だからと抜擢してはいけないんだい? セルヒオ(・ロメロ)やポールに託すこともできた。それも問題はないことだ。彼らは過去にもキャプテンを務めたからね。でも、今日のキャプテンはアクセルであり、彼はどうだった? 良くやってくれたし、楽しんでくれていたと思う。私たちが彼に信頼を置いていることを伝える手段だったんだ」
1-1で迎えたPK戦の末に苦しんで突破したユナイテッド。スールシャール監督は「何人かの選手たちは多くを学び、何人かの選手はより責任ある役割を与えられることを示してくれた」と、試合を振り返る。そして、この試合でもゴールを決めた17歳のFWメイソン・グリーンウッドに対しても称賛の言葉を送った。
「メイソンは得点能力の高さを再び証明してくれた。彼は素晴らしい両足を持っており、PKは右足で蹴った。ボックス内で対峙するDFにとっては、悪夢のような存在だろうね。彼は左右どちらにも行くことができる。私からすれば、それはファンタスティックなことであり、クオリティーの高さは見ての通りだ。今後も出場時間をつかむだろう。だが、彼はまだ若く、成長する時間を与えないといけない」
トゥアンゼベやグリーンウッドら、若手が台頭してきたユナイテッド。クラブの黄金期には必ず下部組織出身の若手が躍動していただけに、彼らの存在は明るい予兆と言えるだろう。