マジョルカ監督、海外記者の“久保評”要求拒否にスペイン紙も注目 「混乱はある?」
久保がポスト直撃シュートもアトレティコに完敗 「タケ個人の評価はしたくない」
スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、現地時間25日のリーガ・エスパニョーラ第6節アトレチコ・マドリード戦(0-2)で移籍後初のフル出場を果たした。後半にポスト直撃の決定的なシュートを放つなど存在感を示したなかで、試合後の記者会見ではビセンテ・モレノ監督に対して久保に関する質問が向けられると、スペイン人指揮官は「個人の評価はしたくない」と回答を拒否。現地メディアも「久保による混乱はある?」と報じている。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
出場4試合目で初先発となった久保は、右サイドハーフでスタート。アトレチコに主導権を握られるなか、1点ビハインドの後半2分に久保に最大の見せ場が訪れた。
自陣でボールを拾った久保は、MFサルバ・セビージャとのワンツーを交えながらドリブルで持ち上がり、右サイドを駆け上がってきたMFダニ・ロドリゲスに展開。そのままペナルティーエリア内に侵入し、ダニ・ロドリゲスのスルーパスに右足を振り抜いた。
シュートはアトレチコのモンテネグロ代表DFステファン・サビッチの左足をかすめてゴールへ。ボールは右ポストを直撃して跳ね返り、スロベニア代表GKヤン・オブラクの臀部にヒット。ボールは浮き上がって再び右ポストを直撃し、オブラクも左手を伸ばすが弾き切れずゴールライン方向に飛んだが、回り込んだコロンビア代表DFサンティアゴ・アリアスに間一髪のところでクリアされて惜しくも久保のリーガ初ゴールはならなかった。
アトレチコに0-2と完敗を喫したなか、久保はリーガ移籍後初のフル出場。試合後、モレノ監督の記者会見では、海外記者から「タケ・クボについて尋ねたい。(彼は)今日の最もポジティブな要素でしたか?」とスペイン語で日本人レフティーに関する質問が飛んだ。するとスペイン人指揮官は、「記者会見でタケのことについて話さなければいけないことにうんざりしている」と前置きし、言葉を続けた。
「彼はチームの一員であり、他の選手と同じようにプレーしている。彼について言えるのは良いことだけ。これまでに言いましたよね? 記者会見でタケ個人の評価はしたくない」
現地メディアを含めた過剰な“久保報道”に釘を刺した。これを受け、スペイン紙「AS」は「久保による混乱はある? コーチの鋭い回答」と見出しを打ち、「久保はマジョルカでプレーするたびに主役だ。しかし、ビセンテ・モレノ監督はメディアからのこの質問を好まなかった」と報じている。
良いプレーをすれば注目が集まるのは自然な流れだが、マジョルカはリーグ戦5試合未勝利と苦境に立たされているだけに、モレノ監督はチーム最優先の姿勢を主張していた。