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香川がELのPAOK戦に先発も沈黙 ドルトムントも敗れグループ2位で決勝T進出
圧倒的にボールを支配するも1点が遠く痛恨の敗戦
ドルトムントは10日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ最終節PAOKテッサロニキ(ギリシャ)戦に臨んだ。日本代表MF香川真司は先発出場。積極的にエリア内に侵入し、得点を狙うプレーを見せたが、後半21分にピッチを後にした。試合はアウェーのPAOKが1−0で勝利。この結果、グループCではガバラ(アゼルバイジャン)に勝利したクラスノダール(ロシア)が首位、ドルトムントが2位での決勝トーナメント進出となった。
主力を温存したドルトムントだったが、序盤から良いリズムでパスを回して攻撃を仕掛けていく。前半10分には左サイドに抜け出したMFヤヌザイがDFパク・チュホ、そして後ろから走りこんだ香川へつなぐと、最後は左足でシュート。ゴールは枠を捉えることができなかったが、香川得意のプレーでゴールに迫った。一方のPAOKはしっかりと引いて守るところから、元マンチェスター・ユナイテッドのFWベルバトフのキープ力を活かした組み立てでわずかなチャンスをうかがう展開に。両者のスタイルはくっきりと分かれた。
同22分にはDFフンメルスの縦パスが起点となり、MFロイス、再びエリア内へ飛び込んだ香川とつなぐ。香川が中央へ折り返し、ヤヌザイが合わせたがシュートはDFにブロックされた。
ドルトムントが攻めこむ時間が続いたが、先制したのはアウェーのPAOKだった。同33分、左サイドから攻撃を組み立てると、MFミスタキディスから前線のFWマクへスルーパスが渡る。センターバックのフンメルスはオフサイドを取ろうとラインを挙げていたが、パクが一人上げきれていなかった。完全にフリーで抜け出したマクは、GKヴァイデンフェラーをかわすと角度のないところからのシュートでネットを揺らした。
ドルトムントはヤヌザイのシュートをGKが弾いたところを、ロイスが詰めるもボールは左ポストを叩くなど運にも見放された。ボール支配率71パーセントを誇ったが、前半唯一のシュートを得点に結びつける効率性を見せたPAOKが1点リードで前半を折り返した。