JFL勢に敗戦の浦和、サポーターと話し合い バスが45分間停車、GM謝罪「不甲斐ない」
Honda FCに後半2点を奪われて連覇の夢潰える 試合後にサポーターと話し合いを実施
浦和レッズは25日の天皇杯ラウンド16で、JFLのHonda FCに0-2の敗戦を喫した。中立地とはいえ“ホーム”の埼玉スタジアムで犯した失態に、サポーターから厳しい声が飛び、スタジアムの出口でクラブスタッフや大槻毅監督が、話し合いを持つに至った。
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浦和はリーグ戦で多く出場している選手をかなり入れ替えたメンバーでHonda FC戦に臨んだが、決定機をほとんど作れず。逆に後半には2得点を許し、同アディショナルタイムに得たPKはFW杉本健勇が失敗と、すべてが噛み合わないまま大会連覇の夢は潰えた。
天皇杯は昨季優勝を果たし、今年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を得た大会でもある。しかし、今季はリーグ戦で残留争いをしている状況にあり、天皇杯の敗退によって来季のACL出場権は現実的ではなくなった。
その敗戦の意味と自覚を問うサポーターがスタジアム出口付近でクラブスタッフと話し合いを実施。浦和スタッフによれば、そこでは「ACLの懸かった戦いを失った意味を理解しているのか、浦和の選手としてクラブのエンブレムをつけて戦う思いを持っているのかどうか、それが感じられない思いを伝えに来た。ただ、次の試合に切り替えて頑張りますということではない」という意見が伝えられたという。
そして、選手やコーチングスタッフの乗ったバスもその出口付近で約45分間にわたって停車。大槻監督も交えてサポーターの代表との間で話し合いになった。
また、それと並行して立花洋一社長と中村修三GMもサポーターと話し合いの場を持つに至った。中村GMは「不甲斐ない試合で負けたとお詫びした。意見を選手に伝えると約束し、28日のリーグ戦・サガン鳥栖戦で最後まで戦う姿勢を見せると話した」という。また、戦う姿勢が感じられないという意見については、「自分にもそう感じられなかったし、自分の責任だと伝えた」とも明かした。
浦和はこれで公式戦9戦連続で勝利がない。いばらの道となったシーズンの最終盤、最大の武器である熱狂的なサポーターとの一体感を取り戻すためにも、信頼を勝ち取るだけのプレーを見せる必要がある。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)