ゴール欠乏症に効果てきめん!? ブラジルで敢行された“手作り感”あふれる応援に反響
得点力不足に悩むブラジル2部ビラノバのファンが“矢印”を掲示してゴールを指し示す
サッカーに限らず、スポーツにおける観客の後押しと言えば主に声援であり、それに次いでコレオグラフィーのような視覚的な応援がある。視覚に訴える場合は鮮やかなものや激しいものが多いが、ブラジルで“手作り感”あふれる応援が行われた。
今回、脚光を浴びることとなったのはブラジル2部で得点力不足に苦しむビラノバのサポーターだ。23試合終了時点でわずか14得点しか挙げられず、下位に沈んでいたことを受け、第24節CRB戦で応援に工夫を加えている。
ゴール裏に陣取ったサポーターたちは、直下にあるゴールに向かってチームカラーである赤と白の矢印を大量に掲示。「ここに決めろ!」というシンプルで分かりやすいメッセージを送り、選手たちに奮起を促したのだ。
すると、この試合でビラノバは2得点を挙げて2-2のドロー。勝利にこそ手は届かなかったものの、これまでの“貧打”を払拭する複数得点で勝ち点1を積み上げた。そして、今季総得点を「16」に伸ばしたことで、リーグ最低得点の汚名返上にも成功している。
ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」公式ツイッターは「ビラノバのファンはリーグワーストだった攻撃陣に対する“ちょっとした後押し”を決断した」と動画を投稿。そして今回の“応援”について、「どうやら効果はあったようだ。CBR戦をドローに持ち込む2得点によって、『リーグワースト攻撃陣』の名はクリシューマへと引き継がれた」と綴っている。
投稿の返信欄では「チームにもったいないほどのファンだ」「良いアイデアだね」と感心する声がある一方、「俺たちもやらなきゃ」「今度の試合でこれをすることにした」と自身の応援するチームに同様の応援をしようとするサポーターもいた。
日本でもゴール欠乏症に苦しむチームのサポーターが同様のアクションを起こしたことがある。ビラノバの“成功”を受け、模倣するチームが出てきてもおかしくないだろう。