グアルディオラ監督、人種差別疑惑のシティMFを“擁護” 処分が下れば「誤りになる」

グアルディオラ監督(左)はシウバを信頼しているようだ【写真:Getty Images】
グアルディオラ監督(左)はシウバを信頼しているようだ【写真:Getty Images】

ポルトガル代表MFシウバと“被害者”DFメンディの関係性を強調 「兄弟のようだ」

 マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、SNS上での人種差別疑惑で批判されたポルトガル代表MFベルナルド・シウバを擁護した。イングランドサッカー協会(FA)が調査に乗り出したとされるなか、指揮官はシウバに差別の意図がなかったことは明白だとし、処分が下されるのは「誤り」だと語っている。英公共放送「BBC」が報じた。

 シルバは現地時間22日に、自身の公式ツイッターでチームメイトのフランス代表DFバンジャマン・メンディとスペインやポルトガルで販売されているチョコレート菓子のイメージキャラクターである「Conguitos(コンギトス)」を比較する画像を投稿した。

 メンディはシウバのツイートに泣き笑いの絵文字をつけて返信するなど、当人たちの間では楽しんでいたようだが、これが人種差別になるのではと炎上騒ぎに発展。人種差別撤廃を目的とする団体「Kick It Out」も「非常に残念」と非難の声明を出し、シウバのツイートについてFAに調査を要求していた。

 当該ツイートはすでに削除されたが、シウバは後に「最近は友人とジョークを言い合うこともできないのか」と嘆きのツイートを投稿していた。

 この騒動についてグアルディオラ監督は「正直なところ、何が起きたのか知らないんだ」と詳細については知らないとしたうえで、「ベルナルドは私がこれまで会ったなかでも最も素晴らしい人間の1人」と主張。シウバとメンディの2人は親友で「兄弟のようだ」とも語っている。聡明なシウバの人間性や当事者間の関係性からも、差別問題で処分にまで発展することは不可解との見解を示した。

「もし彼ら(FA)が話したいというのであれば、ベルナルドは喜んで話すだろう。だが、そうなった場合、まずは話している相手について知る必要がある。もし何か(処分)が起こるようなら、それは誤りになるだろう。ベルナルドは優秀な人間だ。肌の色やナショナリティーに関することは何もしていない」

 人種差別問題はサッカー界でも大きな問題となっている。仲間内での“ジョーク”だったとはいえ、SNS上で全世界中に発信されたことで、波紋は大きく広がっている。

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