S・ラモス、年間ベスト11選出も複雑な心境吐露 「個人タイトルを望んでいるなら…」
「チームの勝利こそが常に僕らの勝利」と満足できない心情を明かす
レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスは国際サッカー連盟(FIFA)と国際プロサッカー選手会(FIFPro)による年間ベストイレブンの1人に選出された。しかし、昨季は不本意なシーズンを過ごしたこともあり、個人的な受賞には素直に喜べない心情のようだ。授賞式後に「個人タイトルを望んでいるなら、テニスに打ち込んでいた」とコメントしたとスペイン紙「マルカ」が報じている。
レアルは2016年から18年にかけてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇を果たすなど、常勝軍団として結果を残してきた。しかし、エースのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがユベントスに移籍した昨季は、CLはベスト16敗退となり、リーガ・エスパニョーラ、国王杯のタイトルも逃した。昨年末のFIFAクラブワールドカップこそ3連覇を成し遂げたとはいえ、決して満足のいくシーズンではなかった。
同僚のマルセロらとともに年間ベストイレブンに名を連ねたラモスだが、「僕がここに来るよりも、レアル・マドリードでタイトルを取っていたかった」とコメント。個人賞だけでは満足できないと語っている。
「もし個人タイトルを望んでいたとしたら、僕はテニスに打ち込んでいただろう。チームの勝利こそが常に僕らの勝利だ。昨季はいいシーズンではなかった。ベストイレブンにレアル・マドリードの選手たちが入ったのはいい兆しではあるけどね」
今夏には3億ユーロ(約354億円)を投じた大型補強で立て直しを図ったレアル。ラモスが熱望するメジャータイトルの奪還のシーズンとすることはできるだろうか。
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