前節後に激怒したコンセイソン監督、続くサンタクララ戦後に中島と笑顔の抱擁

　ポルトの日本代表MF中島翔哉は、現地時間22日のリーグ第6節サンタクララ戦で途中出場し、2-0の勝利に貢献した。前節の試合後、セルジオ・コンセイソン監督から中島が激怒される場面がクローズアップされていたが、この日は2人が歓喜の抱擁。一転して完全和解ムードとなり、現地メディアは「2人が笑顔、抱擁、挨拶を交わした」と決定的瞬間に注目を寄せている。

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　リーグ戦4連勝と波に乗るポルトは、前半15分に右サイドから仕掛け、カーボベルデ代表FWゼ・ルイスが先制弾。さらに同41分、直接FKのチャンスをから相手ゴール前にボールを送ると、これがオウンゴールを誘発してラッキーな形でリードを広げた。

　ポルトが2-0とリードして迎えた後半22分に中島を投入。積極的な姿勢でゴールへ迫り、あと一歩でゴールというチャンスを作り出した。試合はそのまま2-0で終わり、ポルトが5勝目を挙げている。

　海外メディアは、試合後に中島とコンセイソン監督が“完全和解”したシーンをクローズアップ。前節ポルティモネンセ戦（3-2）では、2-0とリードして迎えた後半28分から途中出場した中島だが、直後から流れが一変。守備面に大きな課題を残し、3-2と辛くも勝利したものの、試合直後に指揮官が怒りの形相で中島に詰め寄る出来事が話題となっていた。

　ポルトガル紙「A Bola」は「ポルト中島への抱擁」との見出しで報道。「平和がもたらされた！」と驚きをもって指揮官との雪解けを伝えている。またポルトガル紙「O JOGO」は、「試合終了後、コンセイソンと中島が笑顔で抱擁」と決定的瞬間に言及。「放送カメラはサンタクララ戦の様子を伝え、それは起きた。コンセイソンと中島の2人が、笑顔、抱擁、挨拶を交わした」と記している。

　一時は指揮官と中島の関係性にヒビが入ったかと思われたが、上々のパフォーマンスを披露した日本人アタッカーをコンセイソン監督は認め、“激怒”から一転して“笑顔”で迎え入れていた。