ファンの人種差別行為が絶えないセリエA 問題解決へ名将が持論「TVカメラの介入を…」
アタランタ対フィオレンティーナ戦で発生し試合が中断 アンチェロッティ監督が持論を語る
現地時間22日に行われたイタリア・セリエA第4節のアタランタ対フィオレンティーナで、試合中にスタジアム内で人種差別的なチャントが鳴り響き、試合が一時中断される事態になった。同リーグのナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、ラジオ番組「アンキーオ・スポルト」に対して「テレビカメラの介入を考えるべきだ」と持論を語っている。
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実際のところ、イタリアでは黒人選手に対する人種差別的なチャントの問題が多く起こっている。それは国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長も苦言を呈するほどでもあった。そしてルールの上で、こうした人種差別的チャントがあった場合には、主審に試合を中断する権利が認められている。
アンチェロッティ監督が率いるナポリも、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリがこの問題の被害に遭うことが少なからずあった。それだけに指揮官は、試合を中断したダニエレ・オルサート主審の判断を「素晴らしいものだった。しかし、どうして我々(イタリア人)はこうなのだろうか」と話す。
その上で、試合中のプレーをビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が監視しているのと同様に、スタンドにもテレビカメラの目を向けるべきだと主張した。
「この問題に対しては、より厳しくなるべきだ。私たちの利点は、スタジアムには多くのテレビカメラがあることだと言えるだろう。それによる介入を考えるべきだ。今季のうちに、この問題に対してより前進できることが願いだ」
世界中でこの問題は起こっているものの、イタリアでより常態化してしまっているのは事実だと言えるだろう。アンチェロッティ監督は、自国の問題解決を強く願う観点から、差別的行為を行った者の特定を含む解決策として、テレビカメラの利用が一手になると考えている。