東京五輪の注目株! なでしこDF高橋はな、代表初選出の“究極のユーティリティー”
ベレーザ戦2ゴールの活躍を見せた高橋、DF登録ながら1トップ出場で強烈アピ―ル
なでしこジャパンに初招集された若い力が、リーグの首位決戦でその力を見せつけた。浦和レッズレディースの高橋はなは、22日の日テレ・ベレーザ戦で2得点の活躍を見せて3-2の勝利を引き寄せる大仕事を成し遂げた。
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今季の浦和は同じくなでしこジャパンに招集されているFW菅澤優衣香が1トップの不動の地位を築いて、試合開始前時点で得点ランキング首位の活躍を見せてきた。しかし、この日テレ戦を前にコンディション不良ということで、1週間前の準備段階から欠場が見込まれていた。そのポジションに抜擢されたのが高橋だった。
今回の代表発表で高橋はDFで登録されている。昨年のU-20女子ワールドカップ(W杯)では、浦和のチームメートで今年の女子W杯にも招集されたDF南萌華とセンターバックコンビを組んでいた。しかし、チームではそのセンターバックだけではなくサイドバックを務めることもあるし、攻撃的なポジションで起用されることも多い。実際のところ、リーグ戦の前節になるベガルタ仙台レディース戦での高橋は左サイドバックで後半から出場していた。
その選手が翌週のベレーザ戦で1トップに入ること自体が驚きだが、プレーの面でも高橋は前半にGKとの1対1で冷静に決める先制点を奪うと、後半にはアーリークロスにニアサイドで合わせる豪快なヘディングシュートを決めた。それだけでなく、前線に入るボールを相手に競り勝って収めるようなプレーでも大いに存在感を発揮し、菅澤の不在を感じさせないような活躍を首位決戦で見せつけた。
高橋の武器とも言えるのが、浮き球に対して落下点に入る早さとジャンプの頂点でボールを捉えるセンスだろう。聞けば幼少期にはサッカー以外にも学校の男子生徒と野球やバスケットボールもするなど多くのスポーツを経験しているということで、総合的な運動の基礎を身につけたのが強みなのかもしれない。まさに総合的な運動能力の高さを感じさせるタイプだ。