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インテルがマエストロ獲得に執念 マンチーニがピルロの短期レンタルを熱望
カギ握る欧州選手権の存在
日本代表のDF長友佑都が所属するインテルは、リーグ15節終了時点で首位に立ち、6シーズンぶりのスクデットも視野に入れている。さらに、今冬の移籍市場での補強で首位固めとなる大補強をもくろんでいるようだ。イタリア紙「トゥット・スポルト」は、インテルのロベルト・マンチーニ監督がイタリアの生んだマエストロ獲得を諦めていないと報じた。
イタリア代表MFアンドレア・ピルロは、36歳となったこの夏に母国イタリアを離れてアメリカMLSニューヨーク・シティFCへ移籍した。そして、アメリカがシーズンオフになる3月までの間、短期レンタルでヨーロッパの舞台に戻る可能性が報じられてきた。ピルロ自身は否定を繰り返しているが、マンチーニ監督は諦めていないという。
その背景には、来年6月に開催される欧州選手権の存在がある。イタリア代表のアントニオ・コンテ監督も「ピルロが3月までイタリアでのプレーを選択すれば、とても、とてもうれしい」と発言し、シーズンオフを挟むことでのコンディション低下を懸念している。実際に、アメリカのシーズンに合わせて完全にオフを取った場合、親善試合などでの見極めも難しいことから、ピルロ抜きで本大会に臨む可能性も指摘している。
インテルとしては、マンチーニ監督の強い要望もあることから、ピルロがヨーロッパでプレーすることを決断した場合には選択肢の一番手になるような働きかけを続けているもようだ。所属したのは、もう15年以上前になるとはいえ、ピルロにとっては古巣でもあるインテル。イタリアの若き至宝から世界のマエストロへと成長を遂げたピルロは、ネラッズーロ(青黒)のユニホームを再び身にまとうことになるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images