レアル会長、ジダン監督の後任にOB希望か “人柄と戦術”に高評価とスペイン紙報道
昨季まで下部組織を率いたシャビ・アロンソの流出を後悔と身内に吐露?
レアル・マドリードは現地時間18日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第1節でパリ・サンジェルマン(PSG)に0-3で敗れるなど苦戦が続いている。ジネディーヌ・ジダン監督への風当たりも強まるなかで、レアルのフロレンティーノ・ペレス会長はクラブOBのシャビ・アロンソ氏のほうが、現在のトップチームを指導するのに適任だと考えているようだ。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が伝えている。
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レアルは昨季、実に9シーズンぶりに無冠に終わった。シーズン終盤にはジダン監督が退任からわずか9カ月で電撃復帰を果たし、クラブも今季に向けてタイトル奪還のためにベルギー代表MFエデン・アザールら3億ユーロ(約358億円)を超える大型補強を敢行。しかし、プレシーズンから不調が続いていた。シーズン開幕後もリーグ戦で思うような結果が出ず、PSG戦の大敗も重なって一部では解任論も噴出している。
ペレス会長は、新戦力のベストを引き出すためのチャンスを与え、ジダン監督の続投とするか、はたまた、より信頼できる誰か他の人物を招聘するかの決断に迫られているのだが、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」の報じたところによると、ペレス会長は昨季まで下部組織で指導していたアロンソ氏を手放したことを後悔していると身内に話していたという。人柄でも戦術面でも、ジダン監督よりも優れていると考えているようだ。
元スペイン代表の司令塔で、ワールドカップ(W杯)優勝も経験したアロンソ氏は2009年にリバプールからレアルに加入。5シーズンプレーした後に、ドイツ王者のバイエルン・ミュンヘンへ移籍した。2017年の現役引退後は、指導者の道に進むためにUEFAのエリートコーチングコースで学び、レアル下部組織の監督に就任。今季からは古巣レアル・ソシエダのBチームを率いている。スター選手とアカデミー出身選手を共存させる、ペレス会長の求めるようなチーム作りに合致する存在だともされている。
夏の移籍市場では、最後まで熱望していたマンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバの獲得が実現せず、負傷者続出のアクシデントにも見舞われているジダン監督。試練の時を迎えているレジェンドの去就はどうなるのか。会長の決断が注目される。
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(FOOTBALL ZONE編集部)