「VARで台無し」 ベイルの華麗ループ弾取り消しが物議「素晴らしい瞬間を奪われた」
ルール上は正しい判定になったものの、“ゴラッソ”の取り消しが波紋
レアル・マドリードは現地時間18日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第1戦でパリ・サンジェルマン(PSG)に0-3で完敗を喫した。この試合でウェールズ代表FWギャレス・ベイルがネットを揺らすものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって取り消しとなる一幕があり、議論を巻き起こしている。
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レアルは今季、リーグ戦で2勝2分と波に乗り切れない状況が続き、CL開幕戦となったPSG戦では3失点の完敗。ジネディーヌ・ジダン監督に率いられたチームに批判が集まることとなっている。
一方で、レアルにとって納得できないのが、今季好調を維持するベイルが0-2の前半35分に見せた“ゴラッソ”の取り消しだ。スペイン代表DFダニエル・カルバハルのロングボールのこぼれ球を拾ったベイルは、左足のリフティングでDFを幻惑。そのままペナルティーエリア内に侵入して放った右足ボレーが元レアルのコスタリカ代表GKケイラー・ナバスの頭上を越す華麗なループシュートとなったが、このプレーにVARが介入した。
争点となったのは、シュートを打つ直前にベイルにハンドの反則があったかどうか。映像での確認の末、ボールがシュート直前にベイルの右腕に触れていたことが判明。ベイルのゴールは取り消され、0-2のまま試合は再開となった。結局、レアルはその後にも1点を追加されて0-3で敗れている。
この一連の出来事に、オランダメディア「VTBL」は「ベイルのワールドクラスのゴールがVARで台無し」と見出しを打ち、「ベイルが鮮やかに1点を返したかに見えたが、VARが待ったをかけた」と報じた。
また、英ラジオ局「talkSPORT」は現行のルール上はノーゴールが正しい判定としたうえで、「ベイルにハンドの意図はなく、ゴールに影響もなかったが、ルールのためにファンは素晴らしい瞬間を奪われた」と主張。解説者のギャリー・リネカー氏がハーフタイムに漏らした「意図的かどうかを判断する、以前のような形に戻してほしい。このルールは我々からゴールを奪っている」というコメントを伝えている。
VAR導入によってゴールに関わる判定が正確になり、現行のルールではゴール取り消しが増えることも事実。同様のケースがあるたびに、今後も議論が巻き起こることになりそうだ。