「魔法のオーラも霞んでしまった」 ジダン監督の“危機”をスペイン紙指摘「混乱状態に陥る」
PSGに0-3の敗戦を喫したレアル ファンから解任要求の声が出ているとの報道も
レアル・マドリードは現地時間18日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第1節でパリ・サンジェルマン(PSG)に0-3で敗れるなど苦戦が続いている。ジネディーヌ・ジダン監督への風当たりも強まるなかで、レアルの贔屓紙であるスペイン紙「マルカ」も「ジダンは魔法のタッチを失いつつある」との見出しを立て、指揮官の危機を報じている。
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レアルは昨季、実に9シーズンぶりに無冠に終わった。チームはフレン・ロペテギ元監督の下で新たに始動したが、成績不振で早々にサンティアゴ・ソラーリ前監督へバトンタッチ。しかし、4連覇がかかっていたCLでベスト16敗退に終わるなど立て直しは効かず、シーズン終盤にはジダン監督が退任からわずか9カ月で電撃復帰を果たしていた。
CL3連覇を導いたジダン監督への期待は当然大きなもので、クラブもタイトル奪還のためにベルギー代表MFエデン・アザールら3億ユーロ(約358億円)を超える大型補強を敢行。しかし、プレシーズンではバイエルン・ミュンヘンに1-3、ライバルのアトレチコ・マドリードに3-7で敗れるなど不安を露呈していた。
シーズン開幕後もいまひとつ歯車が噛み合わないままで、リーグ戦開幕4試合は2勝2分で苦戦を強いられている。そこへPSG戦の大敗が重なったことで、ジダン監督への逆風が吹き始めている。ファンからは解任を求める声が挙がっていると報道するメディアも出てきた。
電撃復帰から半年が経過したジダン監督だが、「マルカ」は「ジネディーヌ・ジダンは混乱状態に陥ってしまった」ことを懸念。さらに「ジダンが纏っていた魔法のオーラも霞んでしまったようだ」とチームに与える影響力の低下を指摘している。
夏の移籍市場では最後まで熱望していたマンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバの獲得が実現せず、負傷者続出のアクシデントにも見舞われている。試練の時を迎えているジダン監督は、この荒波を越え、再びチームを勝利へと導くことができるだろうか。