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FC東京ライターの後藤勝氏がフットボール小説を刊行 2029年の東京23区を制するフットボールクラブとは!?
著者の後藤氏は、「東京23区にホームスタジアムを持つJクラブはないですよね。もしロンドンのように群雄割拠していたらどうなるんだろう、そんな発想からスタートしました」という思いで本書を書き上げた。
本作の舞台は、現在の社会人チームがプロ化、発展した2029年。東京23区は北をスモールクラブであるノースエンド、西を若者や中流階級に人気のセントラル、東をメガクラブのインテルクルービ、南を人気クラブから経営破綻寸前の弱小クラブに転落した銀星倶楽部の4つが分け合う状態になっている。
「晴海埠頭に東京オリンピックのメーンスタジアムが建設されていたら……という、並行世界のお話でもあります」
湾岸地域に、国際Aマッチ仕様の大規模なスタジアムが建設され、この魅力的なホームスタジアムをめぐってインテルクルービと銀星倶楽部が興行戦争を繰り広げるという筋書きだ。
「プロのトップリーグだけでなく、社会人、女子、育成年代、ハンディキャップドといった世界も密接に関係してきます。謀略あり、恋愛ありで、ドラマ性も意識しました。ぜひご一読ください!」
そう語る著者は長年、Jリーグクラブを熱心に取材し続けて感じた思いを、この一冊に詰め込んだ。物語はフィクションだが、熱心な取材に裏打ちされた内容は、サッカーファン、サポーターにも読んでほしい良書だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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