カタールW杯へ衝撃レポート 現地1600人賃金未払い発覚…ゴミ箱から食料探す事例も
カタールW杯に向けてインフラ構築も… 移民労働者は無給が続き補償も履行されず
2022年11月にカタールで開催予定となっている次回のワールドカップ(W杯)だが、1600人以上の現地労働者に対して賃金未払いが続き、ゴミ箱から食事を探す人や5カ月無休で働く人の事例も発覚した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
衝撃のレポートが国際人権団体アムネスティによって公開された。52ページにも及ぶ報告書によると、カタールW杯のインフラ構築のために雇用された移民労働者1600人以上が無給の状態で、現場から苦情が殺到。なかにはゴミ箱から食事を探す人、休みなく5カ月間働き続けている労働者のケースもあるという。
記事では「カタール政府が労働者の権利を改善すると約束したにもかかわらず、数千人の移民労働者が無給」と報道。さらに「昨年10月、カタールは無給の労働者に対して保証すると発表した。ほぼ1年後も履行されていない」と深刻な状況を伝えている。
「カタールは約200万人の移民労働者を受け入れているが、アムネスティによると当局は国際労働基準を満たしていない」
賃金未払いが続く1600人以上もの労働者は、労働紛争解決委員会に正式に抗議したものの、今までのところ1人も補償を受けていない。一方、国際サッカー連盟(FIFA)側は、報告書の労働者はW杯会場で直接働いていないと主張しているという。
カタールW杯まで3年近く残されているが、欧州メディアも現地の労働環境に関心を寄せていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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