バルサGK、PKストップ時の“反則”をスペイン紙指摘も… 現行のルールに疑問を呈する
テア・シュテーゲンの両足がラインより前に出ていたものの、ファウルは取られず
バルセロナのドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、現地時間17日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第1節のドルトムント戦(0-0)で、PKを止めてチームの危機を救った。しかし、PKの際にバルセロナの守護神はファウルを犯していたとスペイン紙「AS」は主張。その瞬間の写真を公開している。
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アウェーの地に乗り込んだバルサは、ホームの大歓声に後押しされたドルトムントを相手に劣勢を強いられることになった。後半10分にPKのピンチを迎えたが、テア・シュテーゲンがドイツ代表FWマルコ・ロイスの蹴ったボールを止めるビッグプレーを見せた。その後も両チームともにゴールネットを揺らすことができず、試合はスコアレスドローに終わっている。
スペイン紙「AS」は、ロイスがPKを蹴る瞬間の俯瞰写真を公開。テア・シュテーゲンの両足はボールが蹴られる前にゴールラインよりも前に出ていたが、PKがやり直しになることはなかったことを伝えている。
今季より改正されたルールは、「ボールが蹴られるとき、守備側チームのGKは、少なくとも片足の一部をゴールラインに触れさせているか、ゴールラインの上に位置させていなければならない」とされ、両足が前に出ていたテア・シュテーゲンは本来ファウルの判定となり、イエローカードが提示されなければならない。しかし、主審からやり直しが指示されることはなく、VARが介入することもなかった。
同紙はPK方式での決着となったUEFAスーパーカップで、リバプールのゴールマウスを守ったGKアドリアンのコメントを紹介し、このルールへの疑問を投げかけている。
アドリアンもUEFAスーパーカップで両足が前に出ていたが、やり直しになることはなかった。その試合後にアドリアンは、「PKのときにゴールラインにとどまるのは難しい」とコメント。GKにとって、同ルールを守ることは不可能に近いことを主張していた。
Jリーグでは8月11日に行われたFC東京vs仙台の試合で、仙台GKヤクブ・スウォビィクの両足が前に出ていたと判定されPKがやり直しとなったことで話題となった。海外でも同ルールに疑問を投げかける声が多いようで、今後の改正について議論を呼ぶことになりそうだ。