浦和、ACLベスト4進出の舞台裏 「脅威」の元ブラジル代表MFをいかに封じたのか
「最も危険」なオスカルが後ろに下がり始め… 「僕たちがスペースを与えなかった」
いずれにせよ、西川やエヴェルトン、青木も「最も危険なのはオスカル」という共通認識があった。それは、相手の前線で元ブラジル代表FWフッキが出場停止で欠場していることも一因であり、オーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチを孤立させる効果も生んだ。中国勢との対戦で多くあるパターンの、強烈な外国籍選手を中国人選手たちがサポートするというタイプのチームと対峙し続けてきた経験が生きた試合だったとも言えるのだろう。
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後半に入って上海は3バックに変更し、マッチアップが明確となって浦和の問題は解消された。数少ない相手の攻撃機会で1失点したのは課題だが、エヴェルトンは「オスカルは普段よりも後ろに下がって行くようになったし、僕たちがスペースを与えなかった」と話し、青木は「初戦のほうが脅威だった」と話した。キーマンの封殺にはおおむね成功したと言える。
2年ぶり3回目の優勝が見えるところまで勝ち進んできた浦和だが、アジアでの戦いを熟知しているチームであることを改めて示した試合になった。